ティム・バートン監督の『バットマン』シリーズで主役を演じて人気を博し、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたマイケル・キートンが、新作ドラマに出演することが明らかになった。米TV Lineが報じている。
米Huluでシリーズ化が決定した『Dopesick(原題)』というタイトルの本作は、ジャーナリストのベス・マーシーによる2018年に出版されたベストセラーのノンフィクション「DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機」を元にした全8話のリミテッドシリーズ。マイケルは主演のほか製作総指揮も務める。
脚本を執筆するのは、『Empire 成功の代償』のクリエイターとして知られるダニー・ストロング。そして監督は、1988年の映画『レインマン』でアカデミー賞監督賞を受賞したほか、『ホミサイド/殺人捜査課』『OZ/オズ』『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察』など多くのドラマに関わってきたバリー・レヴィンソンが務める。また、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』や『FARGO/ファーゴ』のウォーレン・リトルフィールドも、マイケル、ストロング、レヴィンソンらとともに製作総指揮に名を連ねる。
本作はメイシーの5年に及ぶ取材を元にしており、「夢の鎮痛剤」と宣伝されていたオピオイド(麻薬性鎮痛薬)のせいで依存症に陥った人は今や400万人に上るとも言われている問題が題材。バージニア州の鉱山で働く人々からDEA(麻薬取締局)、そしてマンハッタンにおいて1%とも言われる一握りの超裕福層製薬会社の人々など様々な視点で描かれる。オピオイドの影響を受けた家族の人間模様を綴るこの物語は、現在のアメリカを映し出すだけでなく、アメリカ史上最悪の麻薬の蔓延と闘うヒーローたちにも光を当てる。
マイケルは、サミュエル・フィニックス医師を演じる予定で、親切で思いやりのある彼は製薬会社の秘密を知ったことからトラブルに巻き込まれていくという。
脚本家のストロングは、今回の意気込みを以下のように述べた。「Huluのような大胆な企業でこの物語を語ることができ、ワクワクしています。オピオイド問題は今の時代において最も重要な物語の一つであり、私はその犠牲者に敬意を払うだけでなく、それに立ち向かったヒーローたちにスポットライトを当てることができることを光栄に思います。 法律が破られ、多くの嘘が蔓延しました。そしてこの作品は、どうしてこんなことが起きたのかを知らしめることになるでしょう」
映画界が主戦場のマイケルにとってドラマのメインキャストを務めるのは、2007年の『CIA ザ・カンパニー』以来、実に13年ぶり。『Dopesick』は米Huluにて2021年配信予定。(海外ドラマNAVI)
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『バットマン』のマイケル・キートン(左はジャック・ニコルソン)
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