『ウォーキング・デッド』原作者が映画版を語る「熟考する時間ができたことで素晴らしいものに」

『ウォーキング・デッド』のコミックス版で原作を手掛け、ドラマ版で製作総指揮を務めるロバート・カークマンが、「新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で、リック・グライムズを主人公にした映画版トリロジーについて熟考する時間ができ、素晴らしい作品になるだろう」とコメントしていることがわかった。英Digital Spyが報じている。

Skybound Entertainmentが主催したイベントSkybound Xpoのパネルインタビューで、カークマンが映画版トリロジーについてファンに次のようなメッセージを贈っていたという。

「舞台裏では数多くのことが起こっている。私たちが、このパンデミックが終わるのを単に待ってるだけだど誰にも思ってほしくない。どちらかと言うと、パンデミックのおかげで映画がさらに良い作品になると言えるだろう。リック・グライムズを主人公にした映画の責任者も、そう思っている一人じゃないかな。(パンデミックによる製作中断で)さらに映画を練って、完璧な作品にするために余分な時間ができたからだ」と述べている。

◆ドラマがコミックスの結末に到達しても影響はないと太鼓判!?

そして、別の日にファンとのイベントHey Fandom!に登場してQ&Aに答えたカークマンが、ドラマシリーズは、昨年7月に出版された第193号で幕を閉じた原作コミックスの結末を迎えても、続いていく可能性があるとも語っていたとのこと。

「コミックスの最終号には鉄道での集会や、西へ向かうコロニーと東へ行くコロニーの統合や、多くのストーリーが暗示されていた。もし、ドラマシリーズがコミックスの結末に到達して、その時点を過ぎてもドラマ版を継続させると決めたとしたら、年を重ねたユージーンや判事になったミショーンについてもう少し語り、コミックスで描かれた別の話を続けていけるかもしれないという考えにワクワクするよ。さらに、多くの物語を描けていた可能性があるからね。だから、そうなったら面白いだろうな」と答え、さらにシリーズを続けていくことに意欲を見せていた。

なお、シーズン10最終話は新型コロナウイルスの影響で製作が中断され、米AMCで4月5日に放送された第15話をもって一旦終了。製作が再開され次第、最終話を撮影して年内に放送する予定だと報じられていた。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』©Jackson Lee Davis/AMC