『グレイズ・アナトミー』の医師たちがシーズン17で新型コロナの脅威に対応

米ABCの人気長寿医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』。すでに更新が決まっているシーズン17で新型コロナウイルスのパンデミックを描くエピソードが盛り込まれることが明らかになった。米TV Lineが報じている。

製作総指揮のクリスタ・ヴァーノフは、「必ずこのパンデミックのことを描きます。これほど長く続いている医療ドラマが、我々の歴史に残るような今の問題を扱わないのはおかしいので」と述べた。

現在、本作の脚本家たちは、日々、新型コロナウイルスの脅威に立ち向かっている医師たちに話しを聞きながらシーズン17のストーリーを考えているところだという。「医師たちが初めて私たちに自らの体験を語ってくれました。彼らは体を震わせながら、泣くまいとしていましたが、顔は青白く、対応方法を訓練されたこともないこのパンデミックという戦争について話してくれました。本作ではケヴィン・マクキッド演じるオーウェン・ハントは軍での経験があるので、他の医師たちとは違うということが、注目ポイントでもありました」

さらにヴァーノフは、「医療ドラマである本作には、今起こっているようなパンデミック描く機会がありますし、またそれを語る責任もあると思っています。ユーモアとロマンスをつらい物語の中でどのように描いていくかということが、我々がずっと注力していたことです」語った。

一方、もう一つの医療ドラマ、米NBCの『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』では、パンデミックを描いたエピソードはお蔵入りとなっている。当初4月7日に放送予定だった「Pandemic(原題)」は、タイトルを「Our Doors Are Always Open(原題)」と変更したのち、最終的には放送自体を中止した。同エピソードは新型コロナウイルスを扱ったものではなく、インフルエンザのパンデミックを題材にしたものだったが、当時キャストやスタッフにも感染者が出ており、同作の基になっているニューヨークのベルビュー病院も日々コロナウイルス感染者の対応をしており、現実的すぎるということから放送を取りやめにしていた。

『グレイズ・アナトミー』は、全25話予定だったシーズン16が、第21話「Put on a Happy Face」でシーズンフィナーレとなり、予定よりも少ない話数で終了している。現時点では、撮影の再開やシーズン17の開始予定日も発表されていない。シーズン16はWOWOWプライムにて放送中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『グレイズ・アナトミー』(c) ABC Studios