警官ドラマへの批判に『サウスランド』は含まれない!? あの人が発言

今年5月に米ミネソタ州ミネアポリスで白人警官に暴行されて亡くなった黒人男性ジョージ・フロイドさんの事件を受け、全米で黒人の人々の権利を訴え、人種差別撤廃を支援する運動「Black Lives Matter(黒人の命を粗末にするな)」が巻き起こった。そんな中、ドラマにおける警官の描かれ方も注目される傾向にあり、その点について警官ドラマ『サウスランド』に出演していたベン・マッケンジーが発言している。

『サウスランド』で全5シーズンにわたり警官のベン・シャーマンを演じたベンが、米トーク番組『Couch Surfing(原題)』に出演し、『サウスランド』は決して法執行機関を美化しなかったと語っている。「様々なことが起こっている中で、人々が警官ドラマをこれまでとは別の視点で見ているのが興味深いね。だけど、『サウスランド』は持ちこたえられるんじゃないかな...。あの番組は"常に警官は正しい。いつだって警官は英雄だ"と謳ったりはしていなかった。それほどシンプルな問題じゃないからね」

そしてベンは、『サウスランド』では可能な限り警官をリアルに描こうとしていたとも続け、撮影はロサンゼルスの通りで、キャスト自身がスタントをこなして撮影されたことにも言及。ベンとサミー・ブライアント刑事(ショーン・ハトシー)が争うあるシーンでは、監督・製作総指揮を務めたクリストファー・チュラックが最初の動作だけ決め、残りはすべてキャストに任せていたというエピソードも明かしていた。

続けてベンは、「僕は『サウスランド』を誇りに思っている。将来、人々が同作を参考にしてくれることを願ってるよ」と、『サウスランド』の遺産が引き継がれていくことを望んでいると述べていた。

6月には「Black Lives Matter」を受け、犯罪捜査ドラマ『S.W.A.T.』の製作チームが、「私たちはみんな、より公正でより良いシステムに向けて努力し、次のシーズンの脚本でこれらの問題について真実を掘り下げていくつもりです」とSNSに投稿していた。今後、『S.W.A.T.』も含めた警官・刑事ドラマで、どのような変化が起こるのか注目していきたい。(海外ドラマNAVI)

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『サウスランド』
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