閉鎖の危機にある『タイガーキング』施設、撮影施設に衣替え?

このサイトでも度々取り上げているNetflixのドキュメンタリー番組『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』の主人公、ジョー・エキゾチックは、現在刑務所に服役中だ。それにより主人が不在となった私設動物園は、撮影所施設としての再オープンが検討されている。米Entertainment Weeklyが伝えた。

ジョーはオクラホマにある私設動物園「The Greater Wynnewood Exotic Animal Park(原名)」でトラを含む動物たちを飼育していたが、フロリダで同じように動物園を経営するキャロル・バスキンと犬猿の仲で、二人は動物の飼育方針をめぐって対立。事あるごとに自分を動物虐待だと批判するキャロルに堪忍袋の緒が切れたジョーは彼女の嘱託殺人を計画したが露呈し、2019年に禁固22年の有罪判決を受けて服役中だ。

この事件を捉えた『タイガーキング』は、コロナ禍で人々が家に閉じ込もらざるを得ない中、全米で異例のヒットになった。渦中の動物園自体は、ジェフ・ロウなる人物に所有権が移ったが、裁判所はこれを不正な手続きによるものとして、120日以内に動物園を閉鎖し、所有権はバスキンに譲渡されるべしという旨の判決を5月末に下している。

一方のジェフは、これは米農務省が動物愛護団体のPETAの圧力に屈したがゆえの言いがかりだと主張。ジェフによると、膠着状態の動物園にとって今最もあり得る展開は、園を撮影スタジオとして貸し出すことだという。

アメリカ中が注目したこの事件、現時点ですでに3つの映像化企画が進行中だ。『Glee/グリー』『アメリカン・ホラー・ストーリー』といった人気ドラマを生み出してきたライアン・マーフィーと『コード・ブラック 生と死の間で』などで知られるロブ・ロウがタッグを組むドラマシリーズ、人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』出身のケイト・マッキノンが主演・製作を務めるキャロルを主人公にしたミニシリーズ、さらに『リービング・ラスベガス』のアカデミー賞主演男優賞俳優ニコラス・ケイジがジョーに扮するドラマシリーズが予定されている。

現在営業を停止している動物園がこれら映像化企画の撮影ロケ地として利用されれば、本物を用いたリアルな映像を撮れることは必至で、撮影チームにとっても願ってもない展開となる。アメリカでは各州において映画やドラマ撮影が再開し始めており、早ければ来年にも各種の『タイガーキング』実録作品が見られるかもしれない。(海外ドラマNAVI)

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Netflixドキュメンタリー『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』