特別版が製作される『ザ・ホワイトハウス』キャスト、亡き仲間の思い出を語る

米NBCにて1999年から7シーズンにわたって放送され、高い人気と評価を得た政治ドラマ『ザ・ホワイトハウス』が、アメリカで今年11月に行われる大統領選に合わせて特別版が製作されるとのニュースは当サイトでお伝えした通り。そんな中、同作の出演者が亡くなったキャストとの思い出を語っていることが分かった。

米Entertainment Weeklyの特集インタビューに登場した『ザ・ホワイトハウス』のキャストたちが、今はもういない二人の仲間、ジェド・バーレット大統領の首席補佐官から上級顧問へ昇格したレオ・マクギャリー役のジョー・スペンサーと、バートレットの秘書であるランディンハム夫人役のキャスリン・ジューステンについて回想している。シーズン1からレギュラーだったジョーは最終シーズン製作中の2005年に心臓発作で急死(享年58)し、最初の4シーズンに度々ゲスト出演していたキャスリンはシリーズ終了後の2012年に肺ガンにより逝去していた(享年72)。

ジョシュ・ライマン次席補佐官役のブラッドリー・ウィットフォードは、劇中でレオがバーレット政権の若きホワイトハウス・スタッフにとってメンターであったと同じように、撮影セットでジョンが若い出演者にとってお手本だったとコメント。

サム・シーボーン広報部次長役のロブ・ロウも、「ほとんどの俳優が3つのシーンで達成する以上のことを、ジョンはたった3語でやってのけてしまうんだ。あれは見ていてまったく飽きなかった」と称賛。また、ジョンがレオの決まり文句である「Thank you, Mr. President(感謝します。ミスター・プレジデント)」を5000通りの異なる意味合いで言うことができたとも述べている。

そしてチャーリー・ヤング私設秘書役のデュレ・ヒルも、「何か特別だったり面白いことが起こった時、ジョンに目を向けると彼はいつも大きな笑みを浮かべていて、"警官ドラマだったら、こんなことは起きてないな!"って言っていたよ。そのことを今でも覚えている」と振り返った。

一方のキャスリンについては、トビー・ジーグラー広報部長役のリチャード・シフとロブが、デュレ扮するチャーリーにキャスリン演じるランディンハム夫人が、どのように自分の息子たちが戦場で亡くなったかを伝えるシーンが、シリーズにおける彼女のハイライトだったと懐かしんだ。リチャードは「あれこそマスタークラスの演技だった」とかつての同僚を称えている。

この秋に米HBO Maxで配信される『ザ・ホワイトハウス』特別版は、クリエイターのアーロン・ソーキンがシーズン3第15話「一触即発」を舞台劇にしたバージョンで、バートレット大統領が再戦を目指すキャンペーンを描く内容となり、ある小さな町での選挙の勝敗の行方が再選を左右するというストーリー。

ソーキン自らが舞台用に脚色し、オリジナルキャストであるマーティン・シーン(ジェド・バートレット大統領役)、ロブ・ロウ、デュレ・ヒル、リチャード・シフ、ブラッドリー・ウィットフォード、アリソン・ジャネイ(CJ・クレッグ報道官役)、ジャネル・モロニー(ジョシュの秘書ドナ・モス役)がそろって出演する予定だ。その中にジョンとキャスリンの姿がもはやないのは残念だが、10年以上ぶりに集まった彼らが二人から受け継いだものも含めて素晴らしい演技を見せてくれるはずだ。(海外ドラマNAVI)

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再集結した『ザ・ホワイトハウス』キャストたちの左奥には、ジョン・スペンサーとキャスリン・ジューステンの名前が入ったユニフォームも(Entertainment Weeklyより)