『ビッグバン★セオリー』クリエイター製作の母娘コメディ『Mom』、新シーズン撮影直前に主役降板!

大人気ドラマ『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』でクリエイターを務めたチャック・ロリーが手掛ける、母娘の絆を描く米CBSのコメディ『Mom(原題)』。その新シーズンの撮影開始前に、主役の一人が降板したことが明らかとなった。米Varietyが報じている。

2013年に始まった『Mom』は、アルコール依存症だったが立ち直ったばかりのシングルマザー、クリスティがカリフォニア州ナパバレーで気まぐれな母親ボニーとの関係に対処しつつ、生活を立て直していく姿がコメディタッチで描かれる。日本には未上陸だが、全米では『ビッグバン★セオリー』同様に人気を得ており、週間ランキングのトップ10にもたびたびランクインしてきた。

シーズン8の撮影が9月14日(月)からロサンゼルスで開始される予定だが、シーズン1からクリスティ役で主演していたアンナ・ファリスが降板を表明。アンナとボニー役のアリソン・ジャネイ(『ザ・ホワイトハウス』)は2019年春に出演契約を2年更新していることから、アンナはシーズン8の終わりまで続投するはずだった。

このタイミングで発表されたアンナの降板だが、実際は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響によりシリーズの製作が中断された早い段階で決定しており、脚本家はアンナ演じるクリスティなしでシーズン8の執筆を始め、新シーズンで彼女の退場が描かれるという。

アンナは降板について、「過去7年間において『Mom』で経験したことは、私のキャリアにおいて最も充実した、やり甲斐のあるものでした。チャックと脚本家、共演者に、本当に素晴らしい仕事の体験を生み出してくれたことに感謝しています。私のクリスティとしての旅は終わりますが、新しい機会を追い求めることができます。次のシーズンを視聴して、私のドラマ界のファミリーを応援するつもりです」と感謝の意を述べていた。

『Mom』を製作・放送するワーナー・ブラザース・テレビジョンとCBS、ロリーの製作会社も共同声明を発表。「最初からアンナはクリスティ役の第一、そして唯一の候補でした。彼女がいてくれた7年間に語ってきたストーリーをとても誇りに思っています。アンナの貢献に感謝するとともに今後の彼女の幸運を祈っています」

ホラーコメディ映画『最終絶叫計画』シリーズのシンディ役で知られ、クリス・エヴァンス共演のロマコメ『運命の元カレ』に主演するなど、コミカルな演技が得意なアンナ。一方で、アカデミー賞で作品賞にノミネートされた『ブロークバック・マウンテン』のようなシリアスな作品にも参加している。アニメ映画『アルビン』シリーズなどでは声優も務める。ドラマでは『フレンズ』や『アントラージュ★オレたちのハリウッド』にゲスト参加したことはあるものの、『Mom』が初めてレギュラー出演したドラマだった。

主人公の一人が抜けるため、シーズン8でクリスティに代わる新たなキャラクターが登場するのか気になるところだ。今後の動向に注目していきたい。(海外ドラマNAVI)

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『Mom』(VarietyのTwitterより)