花江夏樹&下野紘登場!"潤滑油的な"和気あいあいの『アレックス・ライダー』オンライントークライブ

映画化もされたアンソニー・ホロヴィッツの人気小説をドラマ化した『アレックス・ライダー』が現在U-NEXTで配信中。この配信を記念して、本作で吹替えを務める花江夏樹と下野紘をゲストに迎えたトークライブが生配信され、Twitterでは約1万6000人が視聴した。

人気アニメ『鬼滅の刃』で主人公の竈門炭治郎役と鬼殺隊士・我妻善逸役で共演している、今をときめく声優二人、花江夏樹と下野紘が再共演する『アレックス・ライダー』は、初版発行から来年で20周年を迎えるホロヴィッツの同名小説シリーズの2作目「ポイント・ブランク」を原作とする本格スパイアクションドラマ。

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主人公は、ロンドンの学校に通うごく普通の少年アレックス。ある日、叔父が何者かに殺されたことで彼の平凡な日常は一変する。アレックスは叔父の死の真相とある事件を探るため、気乗りしないまま身分を偽り、人里離れた全寮制学校ポイントブランクで潜入捜査をすることに。

花江は主人公アレックス役(オット・ファラント『ミセス・ウィルソン』)を、下野は彼の親友トム役(ブレノック・オコナー『ゲーム・オブ・ スローンズ』)を演じている。

花江は今回、出演しているTV番組『おはスタ』の共演者が新型コロナウイルスに感染したことを受け、PCR検査の結果が陰性であったことを報告していたが、念のため急遽自宅からリモート出演。

スパイアクションものが大好きという花江は、「好きなジャンルの吹替でオファーをもらえたのは嬉しかったです。普段はアニメ作品が多く、吹替の経験が数えるぐらいしかなかったですが、アニメと違った仕事の面白さがありました」とオファーを受けた時を振り返る。また、「緊張はすごくありましたが、アニメの現場でお会いする下野さんや(アレックスの叔父イアン役の)森川智之さんがいらっしゃったので落ち着きました」と不安もあったことを明かした。

下野もアニメ作品に比べると吹替の仕事は多くなかったことから、「海外ドラマや映画の話をもらえると嬉しいですね。現場のキャストの違いもありますが、海外の俳優さんの呼吸に合わせて吹替をしなければならなかったので、ドキドキするポイントでもありましたし、楽しんでやっていました」と述べた。

苦労したセリフもあったようで、下野が演じるトムは大の映画好きで黒澤映画も好きというキャラクターから「かたじけない」というセリフがあったが、日本語の吹替でどういう風に表現するかで悩んだという。「作中では頑張って言った片言の日本語が笑いになっていたんですが、吹替では"古風だな"と思う程度になってしまう」

また二人は、演じている俳優の二人の声が似ていることから、後ろ姿など口元が見えない時に、「どっちがしゃべっている」と思うことがあったという。

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そして、それぞれのキャラクターと自身が似ている点を問われた花江は「逆にどうですか?」と質問返し(!) そのあと改めて「"どうにかして、どんでん返ししてやろう"という精神的な部分は似ているのかな」と述べる。下野からは「花江君も色んな状況下でも落ち着いていますね。笑っている状態でも落ち着いている。追い込まれている姿を見たことない。そういう部分はアレックスと似ているのかもしれないですね」と明かされた。

一方、下野は「自分から足を踏み入れるところ、無意識で踏んだ場所が地雷だったというところがトムと似ているかもしれないですね。あと、自分が好きなことを興奮してしゃべっている時は早口になりますね」と語る。

そして、花江が下野について「すごく仲間思いですね。人と人の繋がりとかコミュニケーションを大事にされる方なんですよ。分け隔てなく会話をしてくださるので、潤滑油的なヌルッヌルなんですよね」という答えに会場は爆笑。

さらに、「下野さんは酔っぱらうとかわいいです」と何度も共演していることもあり仲の良さが明るみに。「5年前ぐらいに作品の打ち上げで、僕も酔っぱらっていたんですが、下野さんは泥酔されていまして、お開きになる前ぐらいの時に僕のところに走ってきて、ギュって。ハグされまして"花江君、次の声優界を担うのは君だ!"って」 この発言に対して、下野も「飲んだらすぐ泣くよね! たぶんその時だよ、覚えているか! "僕は下野さんに会えて良かったです"って言ってたけど、同じことを他の人にもやってたよね」と暴露合戦を繰り広げた。

イベントは後半に入り、ファンからの質問で吹替で楽しかったことについて聞かれると、花江は「アレックスが大人や敵を負かすようなシーンで捨てセリフや決めセリフがカッコイイと思うものが多くて、それがバシッと決まった時は気持ち良かったですね」と述べ、下野は「トムはちょいちょい食事しながらしゃべるシーンがあるので、うまくやれた時は快感でしたね」と振り返った。

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あっという間のイベントが終了した後、メディアからの質問に対応した二人。花江は「アレックスはクールで大人びている印象で、さらに頭が切れ、スパイ能力を持っているので動揺することはないので、低めのトーンを意識した」とイベントで演じる上で気をつけていることを語っていたが、さらに「クリップを見つけると、なんとなく手元に置いておきたくなりましたね」と役柄同様の行動をとるようになったことを明かした。

また、具体的に面白かったシーンや吹替をしていて力が入ったというシーンがあるかと聞かれ、花江は「第3話で、ある屋敷の娘とその彼氏と一緒に森にハンティングをしに行くシーンで、アレックスは二人から銃で追われるんですけど、反撃しその銃を遠くに投げ捨てるという姿がカッコいいですね。あと、人里離れた全寮制学校ポイントブランクに潜入し始めてから、そうなるのかといういい意味での裏切り展開が続くのが面白いですね」と語る。

下野は「トムはアレックスを兄弟のように心配するシーンがあるからこそ、アレックスから嘘をつかれていたこと、なんでもっと早く打ち明けてくれなかったのかと語っているシーンや怒っているシーンが印象的でしたね」と述べた。

『アレックス・ライダー』(全8話)は、U-NEXTにて配信中。またU-NEXTの公式Twitterでは花江夏樹と下野紘のサイン入り台本が抽選で2名様に当たるプレゼントキャンペーンが実施中。そちらもお見逃しなく。(海外ドラマNAVI)

Photo:

花江夏樹&下野紘
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