『アベンジャーズ』コビー・スマルダーズ主演『Stumptown』が、コロナの影響によりキャンセルに

『アベンジャーズ』シリーズや『ママと恋に落ちるまで』のコビー・スマルダーズが主演する米ABCのクライムドラマ『Stumptown(原題)』。シーズン2への更新が決定していた本作だが、新型コロナウイルスの影響で製作が取りやめになり、シーズン1をもって終了することが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。

ディズニー傘下にあるABCは、タイミングとスケジュールの問題でこのような決断を下した。今回のこの予定変更は、ABCの2021年のドラマ作品ラインナップにおいて衝撃を与えた。

『Stumptown』は、米作家グレッグ・ルッカによる同名グラフィックノベルのドラマ版。オレゴン州ポートランドを舞台に、元軍人でギャンブル好きな女性探偵デックス・パリオス(コビー)が、ギャンブルの借金に追われながらも弟の面倒を見つつ、軍での経験を活かして事件を解決していく姿が描かれるシリーズ。

本作はシーズン1の製作中から注目されており、放送開始直後から多くのファンを獲得。今年5月にシーズン2への更新が決まっていた。

ある情報筋によると、シーズン2の製作ストップにはいくつかの原因があったという。一つはABCの幹部がシーズン1の後、ジェイソン・リッチマン(『デトロイト1-8-7』)と共同ショーランナーを務めていたマット・オルムステッド(『シカゴ P.D.』)に代わり、モニカ・オウス=ブリーン(『FRINGE/フリンジ』)を新たなショーランナーとして迎え入れた。だがこの改革は、幹部が望んでいたほどうまくいかなかったという。

また、新型コロナウイルスの影響もあり、ロサンゼルスでの撮影がまだ始まっていなかった。つまりABCは早くても来年の4月まで放送するものが用意できていなかったという。だが、本来シーズン2は今年の秋シーズンに放送開始予定だった。

本作はABCの中での製作となるが、秋放送の作品はコストがかかるものが多い。そんな中でクリエイティヴ・チームの問題、ロケのタイミングの問題、コストの問題など様々な原因が積み重なって結果的に、シーズン2には進まないことになったという。

新型コロナウイルス関連で予定していた次シーズンがキャンセルとなった作品は他にもあり、Netflixの『ザ・ソサエティ』や『ノット・オーケー』、米TBSの『I"m Sorry(原題)』、USAネットワークの『Evel(原題)』など。

ABCは『Stumptown』に関してノーコメントだが、秋のスケジュールを発表した。

フレディ・ハイモア主演の医療ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン4は11月2日(月)。医療ドラマおいても最長シリーズとなった『グレイズ・アナトミー』のシーズン17ならびに同作のスピンオフドラマ『ステーション19』シーズン4は11月12日(木)。今秋スタートの『ビッグ・リトル・ライズ』などを手掛けるデイビッド・E・ケリーが製作する新作探偵ドラマ『Big Sky(原題)』は11月17日(火)。囚人が弁護士となり、仲間の受刑者を助けるため、自身の無罪を証明するために奮闘する姿を描く実話を基にした『For Life(原題)』シーズン2は11月18日(水)。ヒューマンドラマ『A Million Little Things(原題)』シーズン3は11月19日(木)となる。

(海外ドラマNAVI)

Photo:

『Stumptown』(c) ABC Studios