今見るべき一押しドラマ!
【犬の日記念】『フルハウス』『名犬ラッシー』『モダン・ファミリー』...TVで最も有名なワンちゃん

本日11月1日は犬の日。犬好きの多いアメリカでは、もちろんTVでもワンちゃんが数多く登場し、視聴者を楽しませてきた。そんな実例を、舞台裏のエピソードも交えていくつか紹介しよう。

『名犬ラッシー』パル

20201101_tv star dogs_lassie.jpg

おそらく海外ドラマ史上最も有名なワンちゃんといえば、自分の冠番組を持つコリー犬ラッシーにとどめを刺す。1954年から1973年まで、実に19年間にわたってお茶の間に親しまれてきた。初代ラッシーを演じたパルは、ドラマ化される前の1943年より公開された映画版『ラッシー』シリーズでも主演を務め、大ヒットに導いている。ドラマ版の放送は長きにわたったため、初代のパルから10匹の犬がラッシーを演じた。ちなみにパルの出演料は、1954年当時で週4000ドル。これは現在に換算すると約5万1000ドル(約530万円)に相当する。

実は『名犬ラッシー』はドラマ、映画だけでなくコミックや児童文学にもなるなど多数のメディアミックスをされており、1947年から3年放送されたラジオ番組でもパルは主役を務めている。しかし、ラジオゆえに彼以外が主演することも。ビジュアルとしての犬を必要としないため、多くのシーンでは犬の鳴き声を真似る人間の俳優がラッシーを演じていたのだ。

『名犬リンチンチン』フレイムJr.

20201101_tv star dogs_rin tin tin.jpg

前述のラッシーに次ぐ歴史と知名度を誇るのが、ジャーマン・シェパード犬のリンチンチンで、第一次大戦の戦場でアメリカ兵が救出してリンチンチンと名付けられたのが始まり。『名犬リンチンチン』も『名犬ラッシー』と同じくドラマ以前に映画が存在し、メディアに登場するキャリアとしてはラッシーよりもベテランだ。ドラマ版『名犬リンチンチン』が本国アメリカで1954年に始まった時には、すでに初代リンチンチンは亡くなっており、本編は主としてフレイムJr.、およびリンチンチン4世を含む別の犬たちで撮影された。元軍用犬という出自を持つリンチンチンは、ペットであるとともに、いざという時は飼い主を守る番犬、もしくはベストフレンドとしてのイメージも視聴者に与え、アメリカでジャーマン・シェパード犬の知名度を上げるのに大きく貢献した。

『フルハウス』バディ

20201101_tv star dogs_full house.jpg

サンフランシスコのタナー家の裏庭に妊娠中のゴールデン・レトリーバーが紛れ込んだ結果、生まれたのがコメットだ。シーズン3から本編に加わったコメットはタナー家のペットとしてすくすくと成長し、すぐにミシェル(メアリー=ケイト&アシュレイ・オルセン)の身長を追い越して、散歩に行ってもミシェルを振り回すようになってしまう。そんなコメットを演じていたのがバディで、番組中でホットドッグ販売トラックを追いかけ回したあの犬、というと誰もが思い出すスター犬になった。ちなみに『フルハウス』の続編『フラーハウス』にはバディのひ孫であるコスモが登場していた。

『フルハウス』を今すぐ視聴する★

『そりゃないぜ!? フレイジャー』ムース

20201101_tv star dogs_fraiser.jpg

1993年放送開始の『そりゃないぜ!? フレイジャー』の主人公である精神科医兼ラジオ・パーソナリティのフレイジャーは、もともとはシットコムの『Cheers(原題)』で舞台となるボストンのバーの常連キャラクターだった。シアトルに引っ越したフレイジャーは、元警官の父マーティンと同居することになるが、マーティンが飼っていたのがジャック・ラッセル・テリアのエディだ。エディは人間の俳優顔負けの愛嬌と演技力で視聴者を魅了。そのエディを演じていたムースのギャラは一話につき1万ドル。11シーズン続いた『フレイジャー』で最初の7シーズンに出演し、残る4シーズンはムースの息子エンゾが引き継いだ。稼いだ総額は320万ドルを超える。エディは番組キャラクターの誰よりもファンレターの多い人気者となり、自分の人(犬)生を回顧する自伝「My Life as a Dog(原題)」も出版している。

「タコベルのコマーシャル」ギジェット

20201101_tv star dogs_legally blonde.jpg

アメリカを代表するファストフード・チェーンの一つ、タコベルは、1990年代にチワワ犬のギジェットが、「Yo quiero Taco Bell!(タコベル食べたい!)」とスペイン語で叫ぶTVコマーシャルで一世を風靡した。これで人気者になったギジェットは、2003年公開のリース・ウィザースプーン主演映画『キューティ・ブロンド/ハッピーMAX』で、実験用動物として利用されようとしている、主人公エルの愛犬ブルーザーの母犬役としてスクリーンデビューを果たした。

オプラ・ウィンフリーのペット:サディ

この投稿をInstagramで見る

 

Extra extra love today #NationalDogDay

Oprah(@oprah)がシェアした投稿 -

正確にはコッカー・スパニエルのサディは、レギュラー出演しているTVパーソナリティというわけではない。しかし、アメリカを代表する黒人女性パーソナリティ、オプラ・ウィンフリーのペットとして、彼女がホストを務めたトークショー『オプラ・ウィンフリー・ショー』に何度もゲスト出演した経験があり、その知名度は全国区だ。今ではTVの一線から退いているオプラだが、その収入は今でもアメリカでトップクラスであり、年俸1億ドル(約104億円)以上。5匹の犬を飼っているが、Dogtime.comによると、その養育費は3000万ドルだとか。

『ブルックリン・ナイン-ナイン』スチュワート

この投稿をInstagramで見る

 

In honor of the overwhelming amount of love I"ve felt this afternoon, here"s a photo of my favorite TV Family. Cheers! #Brooklyn99 #cheddar

Andre Braugher(@andrebraugher)がシェアした投稿 -

『ブルックリン・ナイン-ナイン』はブルックリンの警察99分署を舞台に描くコメディ。2013年に米FOXで放送が始まり、5シーズン放送された後にキャンセルされたが、その後に米NBCが放送を引き継いで現在まで続いている。いろいろある99分署で苦労の耐えないホルト署長(アンドレ・ブラウアー)が飼っているのが、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのチェダーで、99分署の一員としてなくてはならないメンバーの一人。そのチェダーを演じていたスチュワートは、昨夏永眠。大好きな浜辺で波の音を聞きながら、飼い主の腕の中で眠るようにして天国へ旅立ったということだ。チェダーは現在、スチュワートの妹であるステラによって演じられている。

『ブルックリン・ナイン-ナイン』を今すぐ視聴する★

『モダン・ファミリー』ブリジットとベアトリス

20201101_tv star dogs_modern family.jpg

現代アメリカの家族のあり方を描いてヒットした米ABCのコメディ『モダン・ファミリー』で、大きく年の離れた中米からの若い妻グロリア(ソフィア・ベルガラ)をもらったジェイ(エド・オニール)。彼の飼い犬がフレンチ・ブルドッグのステラだ。成り行き上、最初は渋々という感じでステラを飼い始めたジェイだったが、次第に溺愛するようになり、グロリアの嫉妬を買うまでになる。そのステラを最初演じていたのがブリジットで、シーズン4からベアトリスに交替した。『モダン・ファミリー』は今春、無事最終回を迎えたが、その最終回の撮影を終えた直後にベアトリスが亡くなりファンを悲しませた。ベアトリスは『モダン・ファミリー』以外では、米Comedy Centralの人気コメディドラマ『Workaholics(原題)』や、マイケル・ダグラス主演のNetflixのコメディドラマ『コミンスキー・メソッド』に出演していた。

『モダン・ファミリー』を今すぐ視聴する★

Photo:

『そりゃないぜ!? フレイジャー』
©1997 NBCUniversal Media LLC
『モダン・ファミリー』
©2018-2019 American Broadcasting Companies. All rights reserved.
ギジェット
『フルハウス』
©Warner Bros. Entertainment Inc.
『名犬ラッシー』
©Everett Collection/amanaimages
『名犬リンチンチン』
©ZUMA Press/amanaimages