『グレイズ・アナトミー』カテリーナ・スコーソン、ダウン症の娘への想いを綴る

大人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』の中では脳神経外科医アメリア・シェパードとして患者の命を救うために奮闘しているカテリーナ・スコーソン。そんな彼女が、米GoodMorningAmerica.comに寄せた最新のエッセイでダウン症の娘ピッパちゃんのための別の闘いについて綴っている。米E!Onlineが伝えた。

「ピッパはダウン症を抱えています」と、ダウン症啓発月間のために執筆したカテリーナ。「しかし、ピッパはダウン症ではありません。ピッパはピッパなのです」

3歳のピッパちゃんはカテリーナの次女で、他に長女で8歳のエリザちゃんと三女で10ヶ月のルシンダちゃんという娘もいる。カテリーナはピッパちゃんについて、"虹色の目"と"柔らかく紡がれたキャラメルのような髪"を持つと紹介している。

「彼女は、パンツを履くよりドレスを着ることが好きです」とカテリーナは続けている。「特に月と星が書かれたドレスがお気に入りなのです。それから、ポップコーンとトトロと象も好きです。姉と妹のことも大好きです。バターを塗ったトースト、トランポリン、シーアや『SING /シング』のサウンドトラックに合わせて口パクをすることも好きです。赤色がお気に入りで、浴槽で髪を洗うのはお気に召さないです。泳ぐこと、手話、ココナッツウォーターは好んでいます」

このように、同世代の子どもたちと同じ趣味を持っていることを紹介した上で、それでもピッパちゃんが他の子たちとは違うところもあることを認めている。

「彼女は、話を聞いて学ぶよりも、写真や印刷された文字から学ぶほうが楽という視覚学習プロファイルを持っています。彼女は、3歳で簡単な言葉を読むことができましたが、口の運動機能や筋緊張の違いのために話すことに関しては妹よりも時間がかかりました。ピッパは、アーモンドの形をした目の間や、足の指の形も違います。同年齢の子たちよりも小さいですが、彼女の目は賢いのです」。そして、ピッパちゃんに他の子たちと違いがあれど、人との違いは誰しもが持っているものだと話している。

ピッパちゃんがこれから社会で生きていく上では必要な治療やサポートについても言及し、「彼女が平等の上で生きていくには、いくつかのサポートが必要です。彼女には公平さが求められるのです」と綴った上で、"公平"と"平等"の違いについても説明。「公平は平等よりも有用な言葉です。公平性は私たちの違いを受け入れます。平等は、時々誤ってそれらを失い、多くの人々に不利益と不平等を生み出すことがあるのです」

そして、人々が公平であるために、「私たち一人一人が価値があり、貴重であるとみなされる必要があるのです」と述べ、これらを達成するためには法律や社会構造によって、私たちの独自性が守られる必要があると説いた。(海外ドラマNAVI)

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カテリーナ・スコーソン
©Phil Roach/FAMOUS
『グレイズ・アナトミー』より
(C) ABC Studios