『ARROW/アロー』スティーヴン・アメルも陽性だった...当時の恐怖を語る

米CWにて2012年から2020年1月まで放送されたDCのヒーロードラマ『ARROW/アロー』の主人公オリバー・クイーン/アロー役で知られるスティーヴン・アメルが、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染していたと告白。数週間の療養を経て、現在は米Starzの新シリーズ『Heels(原題)』の撮影に復帰したことを明かしている。米Entertainment Weeklyが伝えた。

スティーヴンは、『ヤング・スーパーマン』でレックス・ルーサーを演じたマイケル・ローゼンバウムがホストを務めるポッドキャスト『Inside of You』に出演。アトランタで撮影されている『Heels』のスタッフの一人が感染していたことが発覚し、のちに感染源は分からないものの自身の陽性も判明したことを打ち明けた。

「自分が陽性だと分かった時、"なんてこった! 僕が主演で毎日撮影があるのに(休まなくてはいけないということは)作品を台なしにしてしまう..."と思った」と当時の心境を吐露。精神的な不安がかなり大きく、脳内で「クソ! 撮影を中断しないといけなくなるだろう。まだ最初の2話の初めの方しか撮影できていないのに。僕はとんでもないことをやらかしてしまったのだろうか」と考え続けていたという。

しかし、実際に中断された期間は1日のみ。スティーヴンが出演しないシーンの撮影を先に行うことで療養期間を確保し、復帰を待ってくれたという。それができたのは「みんなが万一のことを考えてちゃんと備えていたおかげ」と、現場を称賛したスティーヴンだが、「誰もが2週間の休暇を得る贅沢ができるわけではない」と語り、自分が得られた恩恵に感謝しているようだ。

スティーヴンは自身の症状も説明しており、「熱が出たことは一度もない」が、最初に感じた異変は耳が詰まったことだという。その後、「2日間、凍えるような寒さと沸騰するような暑さを繰り返し経験し、2時間おきに起きていた」と説明。とにかく汗をかいてしまうため、汗をかく→冷える→起きる→着替える→寝る→暑くなる→汗をかく、という流れをひたすら繰り返すことに。さらに体重が3週間で15ポンド(約7kg)も落ちてしまうほど食欲不振になり、めまいの症状も出ていたという。

新型コロナウイルスの流行以降、スティーヴンはフェイスシールドを付けた姿をSNSで披露しているように、日頃からソーシャルディスタンスを意識し、マスクを着用して人の集まる場には行かないなどルールを守ってきたが、「完璧に警戒していたわけではなかった」と回顧。高齢の人や持病を持っている人以外は警戒しきれない現実があり、一方で不確かな情報が流れている現状を受けて、自身の感染を告白しようと思ったのだと話している。(海外ドラマNAVI)

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『ARROW/アロー』
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