「高慢と偏見」も!ジェーン・オースティンの小説がアンソロジードラマに

英作家ジェーン・オースティンによる小説が米CWにてアンソロジーシリーズ『Modern Austen(原題)』としてよみがえり、これまでに何度も映像化された名作「高慢と偏見」もドラマ化されることが明らかとなった。米Deadlineが報じている。

『Modern Austen』では、18世紀末から19世紀初めにかけて執筆されたオースティンの小説6作品に新たな解釈を加える形で、現代を舞台に不平等と分断の時代における愛や家族関係が万華鏡を覗くように描かれるとのこと。現時点で映像化が発表されているのは「高慢と偏見」。その小説では18世紀末のイギリスにある田舎町ロンボーンに住む年頃の女性エリザベスが、気難しいダーシーと惹かれ合いながらも、互いに第一印象の悪さやプライドの高さから素直になれず、そんなすれ違いで巻き起こる恋愛模様が綴られていた。今回の舞台は現代のサンフランシスコになるという。

ドラマ版の脚本を手掛けるのは、米HBOの新作ドラマ『ペリー・メイスン』でペンを執ったエレノア・バージェス。映画『ディア・ホワイト・ピープル』とNetflixのドラマ版『親愛なる白人様』で製作総指揮を担ったステファニー・アレインとともに製作総指揮も担う。

「高慢と偏見」はこれまで何度も映像化されており、1995年にはコリン・ファース(『英国王のスピーチ』)とジェニファー・イーリー(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)主演で英BBCミニシリーズが製作された。2005年にはキーラ・ナイトレイ(『つぐない』)主演の『プライドと偏見』が公開され、原作を過激なゾンビ・アクションに改変した2016年の異色作『高慢と偏見とゾンビ』では、レナ・ヘディ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)やリリー・ジェームズ(『ダウントン・アビー』)が出演していた。

オースティンの長編小説は「高慢と偏見」のほか、「分別と多感」「エマ」「マンスフィールド・パーク」「ノーサンガー・アビー」「説得」と計6冊あるが、6本の映像化がそれらを指しているのかは不明。6作すべてが「高慢と偏見」ほど頻繁ではないもののすでに映像化されたことがある。『Modern Austen』にて取り上げられるほかの小説やキャストなどが発表され次第、続報をお伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

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コリン・ファース主演の『高慢と偏見』
© BBC 1995