『ゲーム・オブ・スローンズ』エミリア・クラーク、架空の言語で行ったスピーチは即興だった!

米HBOの大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でデナーリス・ターガリエンを演じたエミリア・クラークが、架空の言語でスピーチを行うシーンを即興で演じていたことが明らかとなった。米Entertainment Weeklyが報じている。

『ゲーム・オブ・スローンズ』のキャストやスタッフが明かした製作秘話をまとめた著書「Fire Cannot Kill a Dragon: Game of Thrones and the Official Untold Story of the Epic Series(原題)」で、エピソード監督を務めたジェレミー・ポデスワが、エミリアが演じたデナーリスにまつわる裏話を披露している。

第5章第5話「"壁"の決断」のエピソードには、デナーリスが自分を裏切ろうとしたミーリーンの貴族たちに向けて、架空の言語であるヴァリリア語で長々と語るシーンがあるのだが、当初は脚本に書かれていた通り、エミリアはそのセリフを英語で言っていた。

しかし、そのシーンを見たクリエイターのデヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスが、「ヴァリリア語だったら、もっと良くないかな?」と提案。ポデスワも良いアイディアだと賛同したが、同作に登場するヴァリリア語やドスラキ語は本来、何カ月も前から言語学者によって準備されている。さらに、演じる俳優がその架空の言語を暗記し、練習するためにかなりの時間を必要とすることは言うまでもない。

それでもダメもとでポデスワがエミリアに、「大変な頼み事だとは承知しているが、ここのセリフをヴァリリア語で言ってもらえないかな?」と聞いてみると、「ええ、できると思うわ」という答えが返ってきたという。そしてエミリアは、それまでにデナーリスのセリフに出てきたヴァリリア語を10分ほどでまとめ、長い独白のシーンを完全に演じ切ったとのこと。

「英語字幕なしでもデナーリスが何を言っているかが分かった」と、エミリアの力量に感銘を受けたポデスワは「脱帽した」と語っている。

なお、『ゲーム・オブ・スローンズ』については、原作となった「氷と炎の歌」シリーズの著者ジョージ・R・R・マーティンが2018年に出版した外伝、「Fire & Blood(原題)」を下敷きにしたスピンオフ『House of the Dragon(原題)』の製作が進行中だ。(海外ドラマNAVI)

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『ゲーム・オブ・スローンズ』
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