チェスの世界を描き、高い評価を得ているNetflixのミニシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』でクリエイター・製作総指揮・監督・脚本を務めたスコット・フランクが次回作を明かした。米Screen Rantが報じている。
ポッドキャスト番組「The Ringer」に出演したスコット・フランクが、ダシール・ハメットによるハードボイルド探偵小説『マルタの鷹』の主人公で、私立探偵のサム・スペードを下敷きにした全6話構成となるシリーズが次回作だと語った。
『マルタの鷹』はサンフランシスコを舞台に、家出した少女の捜索を依頼されたサムが、莫大な価値を持つ像「マルタの鷹」の争奪戦に巻き込まれていく。3度にわたり映画化されており、1941年版では『カサブランカ』で有名なハンフリー・ボガードがサム役で主演し、『アニー』や『女と男の名誉』などでメガホンを取ったジョン・ヒューストンが監督を務めた。
その最新作についてフランクは、「"もし、60歳になったサム・スペードのその後を描いたらどうだろうか?"って考えたんだ。現在、彼は南フランスに住んでいる海外駐在員で、彼の過去が忍び寄り、その小さな町にサムがいることが明らかになる。クライヴ・オーウェンが主演する6話のシリーズになるよ」とコメント。ドラマシリーズでは年老いたサム・スペードの人生が描かれ、ドラマシリーズ『The Knick/ザ・ニック』に主演し、映画『シン・シティ』などで知られるクライヴがサムを演じると明かした。
これまでにスコット・フランクは、映画『ゲット・ショーティ』や『マイノリティ・リポート』、『X-MEN』シリーズの『ウルヴァリン:SAMURAI』、『LOGAN/ローガン』などで脚本を手掛け、映画界を中心に活躍。TVシリーズでは、米版リメイクとなるコメディドラマ『シェイムレス 俺たちに恥はない』でエピソード監督を務め、『クイーンズ・ギャンビット』ではクリエイター・製作総指揮・脚本・監督の4役を担っている。(海外ドラマNAVI)
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『クイーンズ・ギャンビット』