スティーヴン・キング原作の新作ドラマ『ザ・スタンド』は、単なる善と悪の戦いではない

スティーヴン・キングによる同名小説をドラマ化した米CBS All Accessのミニシリーズ『The Stand(原題)』。本作に出演するジェームズ・マースデン(『ウエストワールド』)が、シリーズの見どころを語る。米Comicbook.comが報じた。

『The Stand』の舞台は、カリフォルニア州にある軍の細菌兵器研究所から実験中のウイルスが流出し、地球上の人間のほとんどが感染により死滅した世界。残された数少ない生存者は新たに社会を築かなければならない上、邪悪な超自然的な存在とも戦わなければならなくなる...。

ジェームズはウイルスに免疫を持つ労働者階級の男性スチュー・レッドマンを演じ、『The Stand』は単に善悪の戦いを描くありがちな作品ではないと述べる。「もし、(スチューが対立する闇の男)ランダル・フラッグが根っからの悪者で白黒が決まり切っていたら、そんなに面白くないだろう。それにランダルには、"完全に反対はできない"と言わせてしまうような人を魅了する素質がある。そういった点がキャラクターに人間味をもたらすから、惹き付けられるんじゃないかな。それから、善良な人たちも全員に短所がある。スティーヴン・キングは人間の心理のレイヤーを剥がしていくのが得意で、そういった要素でファンの心を動かして恐怖に陥れるんだと思う。そして、視聴者は"もしも"の世界を考える。"もし、これが起きていたら、自分は何をしただろう?"とか、"どんな選択をしていただろう?"ってね」

そして、ウイルスのパンデミックから物語が始まる『The Stand』は、奇しくも世界中で新型コロナウイルスの蔓延が続く昨年12月17日に配信スタートした。よってジェームズは、最悪な状況にも希望の光があることを忘れないでほしいともコメント。「逆境や混沌の中にいても、社会の破壊や崩壊が蔓延っていても、緑が芽を出す可能性があること知っておいてほしいし、希望や楽観的な考え方を忘れないでほしい」

『The Stand』にはジェームズの他に、ランドル役のアレキサンダー・スカルスガルド(『トゥルーブラッド』)、ランダルに忠誠を強いられているナディーン・クロス役のアンバー・ハード(『アクアマン』)、トラッシュカン・マン役のエズラ・ミラー(『ジャスティス・リーグ』)、マザー・アバゲイル役のウーピー・ゴールドバーグ(『天使にラブ・ソングを』)らが出演する。

『The Stand』は、CBS All Accessにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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『The Stand』(米CBS All Accessの公式Twitterより)