シーズン4にあたる『ヴェロニカ・マーズ:スプリング・ブレイカーズ爆破事件』のレンタルが日本でも開始されたが、そのラストがあまりにもダークなためキャストから「新しい『ゲーム・オブ・スローンズ』だ」との声が挙がっている。米TV Lineが伝えた。(※本記事は、『ヴェロニカ・マーズ』シーズン4のネタばれを含みますのでご注意ください)
以下、新シーズンの重要なネタばれを含みます。
南カリフォルニアの闇の部分を前面に押し出し、オリジナル版よりもかなりダークなトーンになったシーズン4のラストでは、主人公ヴェロニカの夫ローガン・エコールス(ジェイソン・ドーリング)が殺されるという衝撃的な展開となっていた。
キャスト&スタッフを交えたTV Lineのインタビューで、クリエイターのロブ・トーマスは、最終話で起きたショッキングな出来事の理由について、『ヴェロニカ・マーズ』を『SHERLOCK/シャーロック』や『FARGO/ファーゴ』のようなリミテッドシリーズとして続けていきたいと考えており、シリーズの存続のためにやむなくローガンを退場させたと説明している。
「ノワール的な探偵シリーズとして生き残る必要があった。これまで通り、半分ティーンエイジャー向けのソープオペラで半分はミステリードラマというスタイルを取っていたら、単なるノスタルジアになってしまう恐れがあった。このシリーズが生き残るためには、完全にミステリードラマにするのが一番チャンスがあると思ったんだ。ハードボイルドな探偵シリーズで主役に恋人がいないのは理由がある。(恋人がいると)選択肢を制限してしまうようなものだからね。だから、これは言うなれば、命を救うために手脚を切り落とすようなものだった...」と、ローガンを殺すプロットを挿入することは簡単な決断ではなかったと述べている。
そんな驚きの展開にはヴェロニカ役のクリステン・ベルも、最初はあっけに取られてしまったそう。「この結末にファンは強い反応を示すだろうから、まず"(クリエイターの)ロブは大丈夫かしら?"って思ったの。この作品は主要キャラクターが頻繁に殺される番組じゃないから、誰も予想しなかったでしょうしね」とコメント。しかし、その決断に理解を示し、以下のように続けている。「面白いストーリーというのは葛藤があるものなの。完璧なものには面白味がないわ。視聴者は、誰かが、本作でいうとヴェロニカが打ちひしがれて葛藤するところを見たいのよ」
インタビュアーから「これは本作で最も驚くべき展開だったのでは?」と聞かれると、クリステンは「『ヴェロニカ・マーズ』は新しい『ゲーム・オブ・スローンズ』よ。誰も生き残れるとは限らないの。気を付けて!」とジョーク交じりに続けた。
現時点でシーズン5の製作は決定していないが、視聴率に問題がなければクリエイターが望んだ通り新シーズンへ更新される可能性は十分にありそうだ。久々の復活がうれしい『ヴェロニカ・マーズ:スプリング・ブレイカーズ爆破事件』は現在、日本での見放題配信は残念ながらなし。初回入会30日間は無料お試しありの【TSUTAYA DISCAS / TSUTAYA TV】でレンタル中(※無料お試し期間終了後、通常料金"無料お試し終了後の料金"で自動更新となります)(海外ドラマNAVI)
Photo:『ヴェロニカ・マーズ:スプリング・ブレイカーズ爆破事件』 © 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.