キャラ・デューン役ジーナ・カラーノ、SNSでの差別発言を受け『マンダロリアン』をクビに

Disney+(ディズニープラス)による『スター・ウォーズ』シリーズの初となる実写ドラマ『マンダロリアン』でキャラ・デューンを演じるジーナ・カラーノ。彼女のSNSでの度重なる差別的発言が問題となり、ルーカスフィルムから解雇されていたことが分かった。米Deadlineなど複数のメディアが一斉に報じた。

現地時間の2月10日(水)、ルーカスフィルムは声明を出し「ジーナ・カラーノは現在ルーカスフィルムとの雇用関係になく、将来もその予定ありません」と発表。「彼女のSNS上での投稿は嫌悪すべきであり、受け入れられるものではありません」と続けている。

そんな彼女のネット上での発言が問題になりはじめたのは昨年11月。米大統領選不正投票説への支持、LGBTQやBLM運動の拒否、反マスク主義であることなどを投稿しており、ルーカスフィルムは以前からジーナを解雇する理由を探していたそう。さらに、米Hollywood Reporterによると、ルーカスフィルムはキャラ・デューンを主人公とするスピンオフドラマを昨年12月に発表する予定だったが、これらの11月の投稿を受け、計画を白紙に戻していたそうだ。

そして、決定的となったのが昨日TikTokに投稿された差別的発言だ。「ユダヤ人は道で殴られた。ナチスの軍人からではなく隣人に、しかも子どもたちからも。時代は修正されている。今、ほとんどの人はナチスの兵士が数千人ものユダヤ人を簡単にひとまとめにできることを認識していない。はじめは政府がユダヤ人を憎むよう市民をけしかけた。政治的信念で我々が憎み合うのとどう違うの?」と、分断された政治情勢をユダヤ人迫害に例えた文章を掲載。本人によって、Instagramでもシェアされ、#FireGinaCarano (ジーナ・カラーノをクビに)というハッシュタグが一時トレンド入りする騒ぎになっていた。

この件を受け、ジーナはハリウッド4大エージェンシーの一つであるUTA(United Talent Agency)からも解雇されている。

もともと総合格闘技の選手だったジーナは、2006年にリアリティ番組『Fight Girls』に出演し、2009年にアクション映画『ブラッド&ボーン 真拳闘魂』で本格的に女優デビュー。その後も『エージェント・マロリー』や『タイム・トゥ・ラン』、ドラマシリーズ『ALMOST HUMAN/オールモスト・ヒューマン』などの作品で順調に出演を重ね、映画『デッドプール』への出演を果たし、西部劇風SFアクション『レッド・ハンター』では主演を務めていた。(海外ドラマNAVI)

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Photo:

ジーナ・カラーノ©SF/FAMOUS