現英国君主エリザベス2世の治世を描く話題のドラマ『ザ・クラウン』。先日発表された第78回ゴールデン・グローブ賞でもドラマ部門作品賞に選ばれるなど、高い評価を得ている本作について、ハリー王子がコメント。英国王室メンバーが本作について直接言及するのは初めてのことになる。米Deadlineが伝えた。
現在、王室の公務からは離れ、米国に拠点を置くハリー王子はジェームズ・コーデン(『ザ・プロム』)のトーク番組『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』に出演。ジェームズとのカジュアルなトークの中では、『ザ・クラウン』を視聴していることを認め、英国王室の一員であることのプレッシャーを描いていると評価した。
「彼らはニュースを伝えているわけではない。フィクションだけど、大まかに事実に基づいている。もちろん、厳密に正確ではないが、ライフスタイルや、家族よりも職務や奉仕を優先するというプレッシャー、そのようなものから起こり得ることを大まかに伝えていると思う」
続けて、「家族や妻や自分自身について書かれている話(ニュースやゴシップ)を見るよりも『ザ・クラウン』の方がずっと見やすいんだ。(ドラマは)明らかにフィクションだから、どう受け取るかはその人次第。ニュースになる存在だからといって、(事実ではないこと)事実のように伝えられることには、本当に悩まされている」と自身や家族を取り巻く状況について心境を吐露した。
また、自身の役を誰に演じてほしいかと聞かれると、14歳上の同郷の俳優ダミアン・ルイス(『ビリオンズ』『HOMELAND』)をご指名。ジェームズが「ダミアン・ルイスが君を演じて、僕がウィリアムを演じる。それがキャスティングだ」とジョークを飛ばすと、絶妙な間を取って「最高のキャスティングではないが、まぁ、それもキャスティングだね」と返して笑いを誘った。
ハリー王子は大まかに事実を捉えたフィクションとして『ザ・クラウン』を評価したが、本作においては「事実に基づいていない」と物語の信憑性を指摘する批判が度々噴出しており、英国政府が製作・配信のNetflixに対してフィクションであることを明示するよう要請する事態にまで発展。
英文化相のオリバー・ダウデン氏は、「これは美しく製作されたフィクションであり、他のTV番組と同様にNetflixは初めにそのことを明示すべきでしょう」と述べていた。(海外ドラマNAVI)
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Photo:
サセックス公爵ヘンリー王子©FAM008/FAMOUS
ダミアン・ルイス©NYRI/FAMOUS