『グレアナ』クリエイター「シーズン17最終話で作品が完結してもいいように進めている」

大ヒットメディカルドラマ『グレイズ・アナトミー』(以下『グレアナ』)は、本国アメリカで現在シーズン17が放送中。今シーズンが最後になるのでは何度も報道されているが、ショーランナーがその噂についてあることを語った。米Hollywood Reporter(以下THR)が報じている。

『グレアナ』でシーズン1から現在まで脚本、製作総指揮、そしてショーランナーを務めるクリスタ・ヴァーノフは、この作品の不透明な先行きに対応していると述べた。

「シーズン17の最終話は、作品そのもののフィナーレとしても受け取れるような内容になるように計画しています。これで終了、またはシーズン18への更新という両方の事態を想定して考えていますが、難しく、理想的ではありません。そんなことはしたくないのですが。ABCの幹部に、フィナーレを作る前に何を作るのかを知っておきたいと伝えました。なぜなら、それによってキャラクターの筋書きが変わるからです。区切りをつけるのか、あるいは来シーズンに向けて、ちょっとしたクリフハンガーを作るのか」

番組関係者がTHRに語ったところ、放送局である米ABCの親会社ディズニーとメレディス・グレイ役のエレン・ポンピオとの間で、何カ月も前から交渉が行われているという。

エレンは2017年末に新契約を結んだ際にゴールデンタイムのTVドラマシリーズ出演者として、最も稼ぐ女優となっていたが、彼女はTHRのカバーストーリーで、業界の他の女性たちにも同じことをして欲しいという願いを込め、適切な報酬を得るために戦っていることを明かしていた。そのため、今回の更新協議が長引いており、再びその報酬額が上がるかもしれないことが予想される。

本作は、スポンサーにとって重要な18-49歳の年齢層において、ABCで最も視聴されているドラマだ。また『グレアナ』は世界中で放送されている大ヒット作でもある。Netflixでも配信されており、最もストリーミング視聴されているドラマの一つでもある。エレンはまた、プロデューサーとしても活躍しており、消防士をテーマにしたスピンオフ『ステーション19』の両方で製作総指揮も担っている。

この2つのドラマは、同作クリエイターのションダ・ライムズが運営するShondalandが製作を担当しており、ライムズがNetflixとの複数年契約でABCを離れる前の、同局での最後の作品となっている。ライムズは長年にわたり、エレンが出演を希望する限り『グレアナ』は継続すると述べてきた。昨年12月に、Netflixで手掛けた初作品『ブリジャートン家』を大ヒットさせだが、その後『グレアナ』をヴァーノフに引き継がせていた。

だがヴァーノフは、このコロナ禍での製作が非常に大変だったことも述べている。「パンデミック中に制作を再開するのは、とても難しいことでした。私たちは煙に巻かれているようなものです。来年のことを考える余裕もなく、今シーズンを乗り切ることで精一杯です。シーズン17が最後かどうかが分かれば、他のことを考えてみることができます。でも、シリーズ完結の場合と、次のシーズンに続く場合を同時に考えようとして、もしそれがシリーズフィナーレでなかったら、スピンオフ『ステーション19』と新作の『Rebel(原題)』を壊すようなものなのです」

更新されるかどうかが気になる『グレイズ・アナトミー』は、シーズン17が米ABCにて毎週木曜日に放送中。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『グレイズ・アナトミー』(C) ABC Studios