世界中に熱いファンをもつ米AMCのサバイバルヒューマンドラマ『ウォーキング・デッド』。シーズン11をもって終了することが決定しており、コロナ禍での撮影が敢行されているが、その難しさとファンからの行き過ぎたリアクションについてあるキャストが英Digital Spyに語った。
そのキャストとは『ウォーキング・デッド』シーズン5から登場した人気キャラクター神父ゲイブリエル役を演じるセス・ギリアムだ。昨年末にシーズン10の追加エピソード撮影のため、共演者仲間と再会を果たしたセスだが、これまでと全く異なるコロナ禍での撮影は大変だったという。
「安全対策の手引きや所定の制限もあったから、外出することも、昔のように人に会って会話をすることも、ただ道を歩くことさえなかった。そうした規則や制限がある中で仕事をすることは、本当に非現実的な体験だったよ。僕たちが向かっていく方の人たちがみんな離れていくんだ。なぜなら10フィート(約3メートル)のソーシャルディスタンスをとらなければならなかったからね。シュールだった」
しかし本当に非現実的に感じたのは、現実での作り話として作品を見ることができなくなってしまったファンだという。「でもここ数年でなにがシュールだったかって、時々みんなが『ウォーキング・デッド』をフィクションとして見ることができなくなってしまって、僕をセス・ギリアムではなく神父ゲイブリエルだと思うことだ。作品の中でキャラクターが下した選択についてファンが疑問に思った時、僕に殺害の脅迫などを送ってくるんだ」
熱狂的なファンの行き過ぎた行為により恐い思いをすることになったセスだが、キャストはみんな、ファンに対して感謝の気持ちを抱いていると、アーロン役のロス・マーカンドは言う。「みんながとても真剣に捉えてくれることは作品にとって素晴らしい名誉だよ。『ウォーキング・デッド』が世界中の人々にとってどれだけ大切なものか気がついたし、その一部になれてとても感謝している。もちろんセスも、僕たちみんながね」
『ウォーキング・デッド』シーズン10の追加エピソードはFOXチャンネルにて放送中。(海外ドラマNAVI)
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『ウォーキング・デッド』シーズン10©Jackson Lee Davis/AMC