アジア系へのヘイトクライムに対し、『HAWAII FIVE-0』ダニエル・デイ・キムが議会聴聞会で発言

『HAWAII FIVE-0』のチン役や『LOST』のジン役などで知られるダニエル・デイ・キムが昨今アメリカで急増しているアジア系へのヘイトクライムに対して議会聴聞会で発言をした。米Deadlineが報じている。

コロナ禍のアメリカで高まりをみせているアジア系に対するヘイトクライム。3月16日にはジョージア州アトランタにある3カ所のマッサージ店で白人男性による銃撃事件が発生し、アジア系の女性6人を含む8人が亡くなった。3月17日、この事件の記者会見が行われ、ジョージア州チェロキー郡保安官事務所長のジェイー・ベイカー氏は容疑者ロバート・アーロン・ロングの銃乱射の動機は人種差別によるものではないと報告し、さらに犯人にとって「ついてない日だった」と述べた。

この事件を受けて抗議活動が全米各地に拡大する中、ダニエルはアメリカ合衆国下院司法委員会に出席。ダニエルはこの件に関して「ついてない日、僕だったら家に帰ってビール片手に家族と映画を楽しむことを考えます。出かけて8人の人間を殺そうなんて考えません」と意見。

さらにベイカー氏が、過去に新型コロナウイルスについて反アジア感情を煽る言葉が書かれたシャツの投稿をしていたことにもダニエルは触れ、「彼は事件と直接関わっている人ですが、公正な立場ではありません。この正統性について疑問に思います」と話した。

議員たちにヘイトクライムに歯止めをかける法案を通すよう訴えたダニエルは次のように言葉を残した。「僕たちのために立ち上がってもらおうとみなさん全員を説得できると思うほど、うぶではありません。でもまだ思いやりが残っている人たちに話しているのです。我が国の歴史において、未来へ消えない道筋を導く瞬間がいくつかあるでしょう。アジア系アメリカ人にとって、それは今なのです。今起きていること、そしてこの後の数カ月で起こることが、次の世代へのメッセージになるのです。問題にしたかどうか、私たちがホームと呼ぶ国が私たちを排除することを選ぶのか、それとも迎えるのか、追放するのか、尊厳をもって接するのか、見て見ぬふりをするのか、向き合うのか。私達は統計的に取るに足らないと考えているかもしれません。しかし最も急速に増加している人種層だという紛れもない事実があります。私たちは2,300万の強さです。目を覚まし、団結しています」

このアジア系へのヘイトクライムに関し、ダニエルだけでなくサンドラ・オー(『キリング・イヴ/Killing Eve』)、オリヴィア・マン(『X-MEN:アポカリプス』)、チャールズ・メルトン(『リバーデイル』)、ミンディ・カリング(『オーシャンズ8』)、ジョージ・タケイ(『スター・トレック』シリーズ)らも声をあげていた。(海外ドラマNAVI)

★今すぐ『HAWAII FIVE-0』を見る★

Photo:

ダニエル・デイ・キム©FAM008/FAMOUS