『エージェント・オブ・シールド』のクリエイターや『アベンジャーズ』シリーズの脚本家・監督として知られるジョス・ウェドンが手掛けるHBOオリジナル『The Nevers(原題)』が、HBO Maxにおける最高視聴者数を記録したと米Varietyが伝えている。
現地時間4月11日(土)に第1話が配信された『The Nevers(原題)』。HBO Maxにおける配信での初回視聴者数が140万人を記録し、HBO Maxの新作オリジナルシリーズの過去最高記録を叩き出した。今後HBOにおける放送での視聴者数が加えられることを考えると、この記録はさらに大きく伸びそうだ。
U-NEXTが米ワーナーメディアと独占パートナーシップ契約をSVODで締結したことによって、U-NEXTで独占配信されることが日本で話題になったばかりのHBOとHBO Max。ニコール・キッドマンとヒュー・グラントが初共演を果たした心理スリラー『フレイザー家の秘密』やジョーダン・ピールとJ・J・エイブラムスが製作総指揮に参加したSFホラー『ラヴクラフトカントリー』など名だたる作品が揃うHBOオリジナルシリーズだが、こうした作品を抜いて記録を打ち立てたことは大きな意味をもつ。
本作はヴィクトリア朝後期のロンドンを舞台にしたSF歴史ドラマ。とある超常現象的な出来事を機に、女性を中心とした一部の市民に特殊能力が備わるように。"The Touched"と呼ばれる能力者たちが、執拗な敵と迫りくる重大な危機に立ち向かう姿が描かれるようだ。主な出演者には『アウトランダー』のローラ・ドネリーや『ヴァイキング 海の覇者たち』のアン・スケリー、『カウンターパート/暗躍する分身』のオリヴィア・ウィリアムズや『Sick Note ~診断書で人生復活?!~』のニック・フロスト、『McMafia - マクマフィア』のジェームズ・ノートンなどが名を連ねている。
TVシリーズでは『エージェント・オブ・シールド』や『バフィー~恋する十字架~』を手掛けてきたクリエイターのウェドンの最新シリーズとして注目を集めていた本作だが、パイロットエピソードを執筆&3話を監督した段階でコロナ禍での作品作りによる極度の疲労と私生活の重視を理由に降板。当時、『ジャスティス・リーグ』製作中のハラスメントや虐待行為で告発されたばかりだった。この騒動はいまもなお続いている。
そんなウェドンの後を継ぐ新たなクリエイターに任命されたのは『パーティで女の子に話しかけるには』の脚本などで知られるフィリッパ・ゴスレット。『The Nevers(原題)』は、具体的な期日は明かされていないものの、今後U-NEXTで配信予定の作品として発表されている。日本で見られる日が待ち遠しい。(海外ドラマNAVI)
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Instagramアカウント@nevershboより