Huluプレミア『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の配信と同時に、キャストや一般のファンをゲストに迎えて同作の考察を行うトークショー『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』。シーズン4に合わせて、同番組もHuluにて配信中だ。(※本記事はシーズン4第5話までのネタバレを含みますのでご注意ください)
第5話のゲストは、ローレンス司令官役のブラッドリー・ウィットフォードとジャニーン役のマデリーン・ブルーワー。引き続きリモートでの出演のため、途中でブラッドリーの愛犬の鳴き声が入るサプライズもあった。
今回は本作の舞台である宗教主義国ギレアドについて話が繰り広げられた。かつての勢いを取り戻しつつある国の現状について、ブラッドリーはこれをチャンスだと思っているローレンス司令官は権力者の座に返り咲こうとしていると推測。「正直、彼の目指す先は分からないけど、恐らくこの機会に国を変革しようと考えているはずだ」とコメント。その目的を聞かれると、彼なりの償いで内側からの崩壊を狙っていると思うとし「国の仕組みに対する軽蔑心を隠しきれていない。それだけ忌み嫌っている」と、ローレンス司令官が持つギレアドに対する印象を苦笑いしながら明かした。
司会のステイシーはギレアドのような国家には弱みがある、実際には多くの抜け穴が存在していると考察し、"待女たちがそこを突くにはどうすればいいのか?"と質問。その問いに対し、本作のテーマとも言える"セックスの力"を挙げたマデリーン。少し躊躇しながらも「驚くほどの影響力がある。だからジャニーンみたいにイカれた待女でもセックスを使って司令官たちを操ることができる。人間である限り"性欲"という弱点からは逃れられない」と、国を支配しようとした男たちの最大の弱点を単刀直入に明言。また、司令官たちは国家建設よりも権力争いに夢中だとも指摘した。
シーズン4でとてもよく描かれているのは"力への渇望"、また"女性の反乱に対する恐怖"。それに関連し、戦争行為ともいえるシカゴ爆撃はどんな意味があるのか? という質問に、ブラッドリーは無意味とし「狂気だとも言えるよ。報復を招くことになるからね」と回答。
最後に大きなテーマへ移り、ギレアドから爆撃を受けた今、反乱軍に勝ち目はあるのか? ということについてマデリーンは、今の反乱軍は統率が取れていないと冷静に見る。「これまでメーデーを目指して進んできたんでしょ? それが生きる理由だった。でも接触を試みてもギレアドを脱してシカゴに来てもメーデーはいなかった。もしかして彼らはギレアドが作った組織なの? 私たちは敵と一緒に戦ってたの?」と裏切られた気分だと語った。
ギレアドから爆撃を受け今反乱軍の今後はどうなるのか。指揮官たちの"力への渇望"が物語にどのような影響を及ぼすのか、目が離せない。『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』の該当エピソードはHulu にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』第5話より
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