『ドクター・フー』『グッド・オーメンズ』、『ステージド』のデヴィッド・テナントが次に主演を務めるのは、1873年に出版されたジュール・ヴェルヌの「八十日間世界一周」をもとにした英BBCのTVシリーズ『Around the World in 80 Days(原題)』。この物語は、ドキュメンタリーやミュージカル、舞台、ラジオドラマ、ビデオゲーム、コミックなど、これまでさまざまなメディアで息を吹き込まれてきた。
最もよく知られているのは、1956年にマイケル・アンダーソン監督がメガホンを取った映画版『80日間世界一周』。デヴィッド・ニーヴン(『ピンクの豹』)とカンティンフラス(『ボクは二枚目』)が主演を務めたこの作品は、第29回アカデミー賞で作品賞をはじめ5冠に輝いた。
デヴィッドが引き継ぐ名作の新シリーズについて、今わかっていることは以下の通り。
リリース日
多くのプロジェクト同様に、『Around the World in 80 Days』の製作スケジュールも新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受け、2020年3月、南アフリカで撮影を開始してから3週間後に製作は一時中断を余儀なくされた。そして2020年10月、約7カ月遅れでルーマニアにて撮影が再開されることが明らかになった。
最初の2話は10月10日(日)にカンヌ国際シリーズフェスティバルにて初公開される。ティザートレーラーでは「coming soon」と伝えられているが、BBCでの放送開始日は未だ発表されていない。米Deadlineは、今作の期待値の高さを考え、ホリデーの前後なのではないかと推測している。
Radio Times have released the first stills of David Tennant in Around The World In 80 Days
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-- David-Tennant.com (@davidtennantcom) September 17, 2021
出演者
デヴィッドが演じるのは主人公フィリアス・フォッグ。脚本のアシュレイ・ファロア(『時空刑事1973 LIFE ON MARS』)はこのキャラクターについて「子どものような不思議な感覚を持った中産階級の高学歴英国人」と説明している。
フォッグの旅仲間であるジャン・パスパルトゥー役とフィックス役をイブラヒム・コマ(『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』)とレオニー・ベネシュ(『バビロン・ベルリン』)ら、アウダ姫役をシヴァーニー・ガイ(『バットウーマン』)が演じるほか、ゲイリー・ビードル(『グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース』)、リンゼイ・ダンカン(『SHERLOCK/シャーロック』)、アンソニー・フラナガン(『生存者たち』)、ピーター・サリヴァン(『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』)、ドリー・ウェルズ(『ドラキュラ伯爵』)、リチャード・ウィルソン(『魔術師マーリン』)らが出演する。
プロット
オリジナル小説は、紳士クラブのメンバーに20,000ポンドを賭けて80日間で世界一周の旅に出るフォッグの物語。全財産の半分を賭けた旅であるため、フォッグは執事のパスパルトゥーとともに船や鉄道、そして象にも頼って旅を続ける。そんな旅は、フォッグを銀行強盗と疑うフィックス刑事によって妨げられ続けてしまう。フォッグを追うため、意図せずにフィックスも旅に加わることに。さらに、生贄にされかけていたインドの王女アウダ姫にも出会う。物語の終わりまでに、彼女はフォッグに恋し二人は結婚する。
これまでこの物語を描いてきた他のコンテンツ同様に、今回のシリーズもほぼこのあらすじ通りだという。ただし、旅の移動には馬車、熱気球、ラクダなどが使われる模様。
また、フィックス刑事も登場しないとのこと。フィックスという名のキャラクターは登場するが、旅を記録するジャーナリストという設定だという。
放送開始日はまだ不明だが、旅の始まりはもうすぐのようだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:Twitterアカウント@davidtennantcomより