『バティスト~ブダペストに消えた影~』常にジェットコースターのようにたくさんのひねりと驚きがある

本家『ザ・ミッシング』へオマージュを捧げつつ、ジュリアン・バティストというキャラクターの真髄に迫る英国ドラマ『バティスト』。本作で主演を務めるチェッキー・カリョのインタビューが到着した。いよいよ日本で放送開始となるシーズン2でありファイナルとなる『バティスト~ブダペストに消えた影~』の見どころなど語る。

『バティスト』は、重厚な謎解きを描きゴールデン・グローブ賞にノミネートされたミステリードラマ『ザ・ミッシング』で事件を担当した刑事ジュリアン・バティストを主人公にしたスピンオフドラマ。

本家ではベルギーやドイツなどで撮影が行われたが、スピンオフでは舞台をオランダのアムステルダムに移し、仕事から遠ざかり、娘夫婦が住むアムステルダムに移り住み平穏な生活を楽しんでいたジュリアン・バティストだが、ある事件をきっかけに再度行方不明者の捜索を開始する。

本家に引き続き、チェッキー・カリョがジュリアン・バティストを演じ、製作総指揮・脚本もハリー&ジャック・ウィリアムズ兄弟(『Fleabag フリーバッグ』)が続投。

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――本作でのジュリアン・バティストの役どころを教えてください。

私立探偵で、刑事は引退したがまだ働いているんだ。妻のセリアと住んでいて、サラという娘がいる。セリアは家族をまとめているけど、サラはドラッグ依存症でジュリアンは仕事中毒。家族のバランスは、かなり危険な状態にある。

ジュリアンは自身の奥底の怒り、苦しみ、痛みに辿り着く。方角も迷い攻撃的になっていくんだ。冷静さを失い、多くの痛みを家庭にもたらす。そして別の時を経て、いつそうなったのか理解し、復活力の有無を見るよ。

――本作のみどころは?

このシリーズは現代がベースなんだ。主題は私たちの時間の失われた魂について。この時代の雑然とした集まりの犠牲者、暴力的な世界の犠牲者、僕らの理論的な枠組みが変わっている。不可視な革命を経ると突然何かにぶつかる。これらの個人的な悲劇は大きな概念を示すんだ。

才能ある脚本家と働けてラッキーだと思う。彼らがシーズン2に書いた内容は大胆だね。疑わし気な社会の時代と他者との関係性に、力強さと適切な判断が伴う。この状況に、プロダクションと一緒に責任を背負うこと、この野心的なストーリーに挑戦するのがとても楽しみだった。

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――なぜ、ジュリアン・バティストは唯一の探偵なんでしょうか?

バティストには他の探偵と共通点があり、とても仕事ができる。優れたスキルと素晴らしい直感もある。では、なぜ彼が普通ではないかと言えば、引退はしたがまだ捜査しているから。誰にも雇われず、どの案件に関与するか彼自身が選ぶ。常に部外者なんだ。

彼の直観力はすごい。型破りでちょっと荒っぽいやり方が出来るところも本当に敬服するよ。人の話にとても耳を傾けられるのも大好きだよ。時間をかけるからね。いい友だちになれそうな気がする。

――シーズン2ではフィオナ・ショウ(『キリング・イヴ/Killing Eve』)が出演します。彼女との共演はいかがでしたか。

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フィオナ・ショウはとても寛大で多くを与えてくれる。彼女は現状況とセリフを当然の如くには受け入れない。常に題材について質問し、毎時自身に賭けている。だから彼女との共演はやりがいがあるね。フランス人の僕にとって優秀な人達と演技できること、女優との共演はギフトだね。

――ハンガリーでの撮影はどうですか?

ハンガリーはストーリー発展の多くを占める。観光地や異国情緒な場所だからではなく、より社会として荒れ狂っていて、あるがまま混乱している。今日言われているように、『バティスト』の見どころについて常にジェットコースターみたいなたくさんのひねりと驚きがあるよ。

全ての解釈を経て、邪悪な行為に向き合い、自分自身について多く考えさせられる。どうやって現状に対処するか、彼らの人生の対処方について僕がどう反応するか楽しめるだろうね。ユーモアもたくさんあるし、脚本家の書き方も面白い。人生はコメディや悲劇ではなく、悲喜劇だと知っているからね。

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シーズン2の放送開始を記念し、シーズン1となる『バティスト~アムステルダムに潜む闇~』が10月2日(土)23:00より全話一挙放送。『バティスト~ブダペストに消えた影~』は、10月13日(水)24:00よりスーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて放送スタート。

(海外ドラマNAVI)

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『バティスト~ブダペストに消えた影~』© Two Brothers Pictures and All3Media International