世界中で大ヒットしたシットコム『フレンズ』で、皆が集まるカフェのマネージャー、ガンター役として愛されたジェームズ・マイケル・タイラー。ステージ4の前立腺がんとの闘病生活の末に59歳で永眠した。米TV Lineなど複数のメディアが報じている。
7人目の『フレンズ』キャストことガンターとして親しまれたジェームズだが、彼をよく知る人たちにとっては俳優、ミュージシャン、がんについての意識を高める支援者、そして愛情あふれる夫として知られていた。彼の死を受け、家族とマネージャーは声明を発表。「マイケルはライブミュージックとクレムソン大学のフットボールチームを応援することが大好きでした。もし、あなたが彼に一度でも会っていたら、一生続く友人になっていたことでしょう」
ワーナーブラザーステレビジョンもTwitterに追悼のメッセージを投稿。「皆に愛された俳優、フレンズファミリーにとってなくてはならない存在のジェームズの冥福をお祈りいたします」と、ガンターとして『フレンズ』に登場するジェームズの写真を添え、早すぎる死を伝えた。
56歳だった2018年9月の健康診断の際に、前立腺特異抗原(PSA)検査によって前立腺がんが見つかっていたことを『Today(原題)』で打ち明けていた。ホルモン療法による治療を受け、最初の1年間は驚くほど効果があったそうだが、新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックの際にがんが変異して脊椎に転移し、結果的に下半身不随に。17年ぶりにキャストが再集結した『フレンズ:リユニオン』でZoomでの出演になったのは、そのことがあったからだという。
『フレンズ』では148話のエピソードに出演したジェームズ。シーズン1第2話「ロスの大事件」で初登場した際は、エキストラの一人であったが、カプチーノマシーンを使いこなせるという理由で役を得ていたという裏話は有名だ。
その他の作品として『フレンズ』のマット・ルブランが主演を務めたコメディ『マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド!』に本人役として登場したり、『scrubs ~恋のお騒がせ病棟』や『サブリナ』に小さな役で出演していた。
ジェームズの冥福を心よりお祈りいたします。(海外ドラマNAVI)
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『フレンズ』(C)Bright/Kauffman/Crane Productions in association with Warner Bros. Television Production Inc.