Huluプレミア『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』の配信と同時に、キャストやファンをゲストに迎えて同作の考察を行うトークショー『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』。シーズン4に合わせて、同番組 もHuluにて配信中だ。(※本記事はシーズン4第10話までのネタバレを含みますのでご注意ください)
第10話のゲストは、セリーナ役のイヴォンヌ・ストラホフスキーとフレッド役のジョセフ・ファインズ。
最終話では、フレッドが最期を迎えた今、誰が次の悪役になるのか? という難問が議論された。イヴォンヌは自身の演じるセリーナについて「常に何かを画策しながら生きてきたと思う。でも母親になったら生き方に制約が生じるわ」と育児をしながら今まで通りに感情を抑え、欲望を満たし生き抜く力を手にするのは難しいと語った。ジョセフは「セリーナがマークに夢中なのはみんな気付いているよ。二人は"いい関係"なんだろ?」と冗談交じりに尋ねると、イヴォンヌは笑みを浮かべながら「ええ、当たりよ」と回答。
次の悪役について司会のステイシーは、リディアのような人物がその使命を受け継ぐかもしれないと予想すると、ひたむきな人間だと主張したジョセフ。「体制側の動きを注意深く見ていて、男性優位の社会の規則や陰謀を誰よりも理解している。間違いなく優秀で逆境に負けない女性だ」とほめたたえた。一方、イヴォンヌは今後は温厚になるかもしれないと予測。「今待女に対する報いを受けていると思う。その責任を重く受け止めたことによって心を入れ替えるかもしれない。もしくは悪役としての使命を受け継ぎ司令官を殺し始めるかも」と今後の動きに注目した。
話はニックに移り、未だに現体制への彼の忠誠度は謎に包まれているとステイシーは指摘すると、イヴォンヌもそれに同意。ニックの今後の動向は見当がつかないと述べ、「彼は今"目"を指揮していて絶大な力を持っているわ。今回の取引を実行しただけでなく、フレッドをローレンスから奪いジューンに引き渡したのよ。やるべきことがたくさんあると思う」と今後反乱軍に協力して人々を国外へ脱出させる一翼を担うかどうかに注目した。また、その一方でニックが何のために体制側に留まり続けるのかも知りたいという考えを明かした。ジョセフはそれに対し「ニックは森の中の"無人地帯"にいるんだ。つまり双方の中間にある"峡谷"を歩いている感じだ」と殺人現場を用いた例えで説明。
ニックに悪役の素質はあるのかという問いにイヴォンヌはあると思うと回答。「そもそも彼は事情があって体制側の人間になったのよ。ある程度積極的に任務を担ってきたと思う」と考察すると、ジョセフは「でもニックはジューンと道を踏み外してしまった。そして今後さらに過ちを犯す可能性がある」と今後に警戒をした。
イヴォンヌは面白いと思う点として"悪に手を染めたジューンを見ること"だと発言。「なぜなら彼女が屈せずに戦う姿を堪能できるからよ。それから正義が果たされなかったときにマークはジューンにこう言ったわ。"君の正義は果たされずフレッドは自由を得る" 」自分の手で問題を解決するしかないと悟った時人はどうするかと問いかけると、ジョセフは興味深いと反応。「まさに復讐のパラドックスだ。シーズン4でジューンは脱出して自由を手に入れたが、ギレアドに蔓延する陰謀や恐怖にとらわれ続けた。そしてフレッドを攻撃した結果、パラックスが生じて彼女は英雄から反英雄になった」とジューンはもう別人になったと言及。
最後に、最初の質問である"次のシーズン最も手ごわい悪役は?"という質問に戻ると、ジョセフは、迷いながらも今まで殺害した人の数を挙げジューンだと言ったと思えば、「でも、電流棒を持ち歩くリディアだ」と答えるとステイシーも同意。イヴォンヌは、その二人で悩んでいると前置きをし、「ジューンは今の状態のまま突き進みそうな気がするわ。もう引き返せないのでは? 元には戻れないかも」と次のシーズンのジューンに注目した。
ジョセフは「セリーナはフレッドの呪いにかかった赤ちゃんを産むのでは? もしかしたら今後のシーズンでその子が悪役になるかもしれないね」とジョークで場を和ませエンディングを迎えた。
次の悪役はリディアかジューンか。それとも新たな人物が出現するのか。シーズン5ではどのような展開が待ち受けているのか、今から待ちきれない。『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』の該当エピソードはHuluにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『One Burning Question/どうしても聞いておきたい質問』第10話より
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