『Fargo』『ヴァージン・スーサイズ』キルステン・ダンスト、鬱で苦労した20代を語る

映画『ファーゴ』をドラマシリーズ化した『FARGO/ファーゴ』シーズン2に出演していたキルステン・ダンスト。『スパイダーマン』シリーズや『ヴァージン・スーサイズ』など、数多くの映画に子役時代から出演してきた彼女が、20代で鬱に苦しんでいたことを告白した。米Peopleが報じている。

サンデー・タイムズ紙のインタビューで、女優として輝かしいキャリアを積んでいるにも関わらず、20代は暗黒の時代だったと語ったキルステン。

「多くの人が27歳前後になると "まずい状況に陥る"ような気がする。脳内で何が働いていようと、精神的にもうそんな生き方はできないと思うの。私はあの時いつも怒っていたわ」

当時、キルステンは、英バンド「レイザーライト」のフロントマンであるジョニー・ボレルと交際しており、夜な夜なクラブに入り浸っていたと話した。無意識のうちに怒りの感情を隠そうとしていたことが原因で、最終的にはユタ州のリハビリセンターで怒りの感情と向き合うことになったと述べた。

「このような個人的なことを話すのは難しいけど、人と共有することも大切。薬は素晴らしいものであり、何かから抜け出すのにとても役立つということを知って欲しい。私は薬を飲むのが怖かったので、治るまで長い時間が掛かった。必要なときには助けを求めることが大切ね」メンタルヘルスへの取り組みは、彼女にとって大きな変化をもたらす経験となったという。「別人のようになり、成長していくのです」と付け加えた。

ベネディクト・カンバーバッチ主と共演する映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の配信が控えているキルステンだが、本作でも共演する俳優のジェシー・プレモンズ(『ブレイキング・バッド』)との間に、3歳のエニス君と5カ月のジェームズ君という二人の子どもがいる。

「長男を出産したあと、とても自由な気分になったのを覚えているわ。出産後は、パフォーマーとして、より自分を出し切ることができると思う。失うものは何もないから、自分を犠牲にするのね。どうでもいいの。自分のすべてをさらけ出すことは、勇気のあることで、美しいことだから」

キルステンの出演する『パワー・オブ・ザ・ドッグ』は、12月1日(水)よりNetflixにて配信開始予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:

キルステン・ダンスト©FAMOUS