心理学の歴史において最も悪名高いとされる社会実験が、新たなリアリティ番組として現代に蘇る。Netflixは、伝説的な心理実験をベースにした新作ノンフィクション・シリーズ『再検証 スタンフォード監獄実験』(原題:The New Stanford Prison Experiment)を10月21日(水)より独占配信する。全6エピソードで構成される本作は、人間の本性と権力の恐ろしさを再び浮き彫りにする注目の企画だ。米Varietyが報じた。
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一般人30名が挑む権力と服従のリアリティショー
本作の舞台となるのは、本物の刑務所。公募で集まった30名の参加者が、ランダムに看守役と受刑者役に振り分けられる。支配とコントロールが渦巻くシステムの中に放り込まれた彼らは、過酷な状況下で人間は与えられた役に無条件に従ってしまうのか、あるいは共感や道徳心、個性を保ち続けられるのかという極限の検証に挑む。
立ち上がった企画の根底にあるのは、「権力は人間を腐敗させるのか?」という不変の問いだ。状況が悪化し、力関係の均衡が崩れ始めたとき、参加者たちはどのような決断を下すのか。現代において、より切実なテーマとして視聴者に突きつけられる。
本作を手掛けるのはプロダクション会社のアルフレッド・ストリート・インダストリーズ。製作総指揮には、ジェーン・リップシッツ、ダン・カットフォース、ナン・ストレイト、ダン・ヴォルペ、ジェフ・グローガン、マイク・オデアが名を連ねる。
製作総指揮のジェーンは、本作への並々ならぬ思いを次のように語っている。
スタンフォード監獄実験には常に魅了されていました。深刻な倫理的問題を抱えていたものの、あそこで発せられた『権力は道徳的選択にどう影響を与えるのか』という根本的な問いは、現代においてこそより重要性を増しています。この社会実験を再構築する機会を得られたことは、私たちのキャリアの中で最も強烈で刺激的、そして息をのむような体験でした。リスクを恐れず限界に挑む挑戦的な物語を常にサポートしてくれるNetflixというパートナーに、心から感謝しています。
倫理的物議を醸した1971年のオリジナルの歴史
オリジナルの「スタンフォード監獄実験」は1971年、心理学者フィリップ・ジンバルドー教授の主導のもと、スタンフォード大学のキャンパス内で行われた。当初は2週間の予定で設計されていたが、看守役に割り当てられた参加者が受刑者役に虐待を加えるなど倫理的な問題が相次ぎ、わずか6日未満で中止へと追い込まれた歴史を持つ。この事件を含む一連の実験をきっかけに、人権被害を防ぐための厳格な研究ルールが作られることとなった。
この衝撃的な出来事は、これまでにも多数の小説明やドキュメンタリー、映画の題材とされてきた。2001年にはドイツ映画『es [エス]』が日本でも大ヒット。2015年には、ビリー・クラダップ(『ザ・モーニングショー』)がジンバルドー役を演じた映画『プリズン・エクスペリメント』が公開され、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。
半世紀の時を経て、現代のリアリティショーとして生まれ変わる本作。現代人は過去の過ちから学んでいるのか、それとも同じ道をたどるのか。人間の心理を揺さぶる衝撃作の配信が待たれる。
Netflixシリーズ『再検証 スタンフォード監獄実験』は10月21日(水)より独占配信。(海外ドラマNAVI)






