Netflixの大ヒットヤングアダルトドラマ『アウターバンクス』が全5シーズンで幕を閉じる中、同作の舞台裏で深まる格差と対立のルーツに迫る前日譚(プリクエル)企画が本格的に始動したことがわかった。米Deadlineが報じている。
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『アウターバンクス』の原点:格差と対立の始まり
世界を股にかけた壮大な冒険や宝探しの裏側で、『アウターバンクス』は常に「持てる者」と「持たざる者」の分断を描いてきた。架空のキルデア島に位置する「ザ・カット」地区に暮らす労働者階級の地元民ポーグとフィギュア・エイト地区に住む富裕層の季節的居住者クーク。クリエイターのジョシュ・ペイト、ジョナス・ペイト、シャノン・バークの3人は、本家シリーズの出来事から20年前を舞台に、この根深い社会的断絶の起源を掘り下げるべく動き出している。
『Kildare』と呼ばれるこのスピンオフは、クリエイター陣が数年前から温めていた構想に基づくものだ。ジョナスは地元誌のインタビューでかねてより構想に触れていたが、本家シリーズがシーズン5での完結を決めたことで、正式にNetflixでの開発フェーズへと移行した。
ジョシュは「現在、脚本に取り組んでいるところです。Netflixの素晴らしいパートナーとともに、最高のクオリティに仕上げようとしています」と意気込みを語る。
親世代の物語を通して描かれる島の分裂
親世代の物語を通して描かれる島の分裂本家シリーズは、ポーグのティーンエイジャーグループと特権階級クークの衝突から始まった。ポーグのリーダーであるジョン・B(チェイス・ストークス)とクークのサラ(マデリン・クライン)のロマンスを中心に、ポープ(ジョナサン・デイヴィス)、JJ(ルディ・パンコウ)、キアラ(マディソン・ベイリー)らが過酷な運命に立ち向かってきた。対するクーク側にはサラの兄レイフ(ドリュー・スターキー)や、トッパー(オースティン・ノース)らが名を連ねる。
前日譚のテーマについて、ジョシュは「どのようにクークとポーグが始まったのかを描く物語です。この亀裂はどのように生じたのか、現代社会にも通じる非常に重要な問題に切り込みます」と明かす。 さらにバークは、「皆さんが知っている一部のキャラクターや新しいキャラクターの物語を通して描かれます。20年前の物語なので、親世代の話ということになります」と補足する。作中にはこれまで、ジョンやJJの父親をはじめ、ザ・カット出身でありながら富を築いてフィギュア・エイトに大邸宅を構えたサラの父親、さらにはポープ、キアラ、トッパーの両親や祖父が登場してきた。シーズン4で明かされたJJの実の両親や、地元の裕福な一族に繋がる歴史も重要な鍵を握るだろう。
フランチャイズ拡大に慎重なNetflixの動向
本企画は、クリエイター3人がNetflixとの包括協定のもとで進める複数プロジェクトの一つである。Netflixはヒット作のフランチャイズ化に慎重な姿勢を見せており、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のスピンオフはアニメ作品のみが実現し、『ウェンズデー』のフェスターおじさんを主人公とした企画も未だ正式な製作決定(グリーンライト)には至っていない。
一方で、『ブリジャートン家』の前日譚『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝~』が大ヒットを記録した例もあり、成功の道筋は確かに存在する。
『アウターバンクス』シーズン5は本日よりNetflixにて独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)







