Netflixの世界的大ヒットドラマ『イカゲーム』を巡り、デヴィッド・フィンチャー監督がメガホンをとる予定だった英語版スピンオフ『Heckler(仮題)』の企画開発が中止されたことが明らかになった。一時は同フランチャイズ初の英語によるドラマシリーズとして期待されていたが、動画配信プラットフォーム側の戦略変更などを受け、プロジェクトは表舞台から姿を消すこととなった。米ThePlaylistが報じている。
-

Netflix史上最大のヒットドラマ『イカゲーム』、魅力が光る本作ならではのオリジナリティとは?
世界を激震させたあのゲーム、再び! 膨大な借金や深刻なトラブ …
デヴィッド・フィンチャーが進めていた極秘企画『Heckler』とは?
2024年、フィンチャーがNetflix向けに英語版『イカゲーム』シリーズを開発中であると報じられ、当時は2025年における最優先プロジェクトになると見られていた。2026年撮影開始との情報もあったが、Netflix側が同シリーズの存在やタイトル、制作スケジュールを公式に発表することは一度もなかった。
監督に近い関係者が米The Playlistに語ったところによると、本作は「アメリカ版『イカゲーム』」として構想されつつも、制作自体はイギリスで行われる予定だったという。脚本家には、英国ドラマ『Utopia -ユートピア-』のクリエイターであるデニス・ケリーが起用されていた。
ケイト・ブランシェット登場で深まったスピンオフの謎
『イカゲーム』の最終話には、ケイト・ブランシェットが「アメリカ人リクルーター」としてサプライズ登場し、大きな話題を呼んだ。当時、多くのファンはフィンチャーによるアメリカ版スピンオフの伏線だと受け止めていた。
クリエイターのファン・ドンヒョク監督はその関連性を否定したものの、ケイト自身は後にどのような形であれ再登板することには非常に前向きだと語っていた。しかし、内部関係者によると『Heckler』はケイトや彼女が演じたキャラクターを念頭に置いて開発されたものではなく、彼女が同企画に関与していた形跡もないという。仮にケイトが同フランチャイズに復帰するとしても、フィンチャー版の作品にはならない見通しだ。
企画お蔵入りの背景と『イカゲーム』フランチャイズの未来
内部関係者によると、本プロジェクトはNetflixが『イカゲーム』のアメリカ版開発に意欲的だった時期に立ち上がったものだという。しかし、数年間の企画開発と動画配信サービス側での度重なる役員交代を経て、優先順位がシフトしていった。さらに、フィンチャーが映画『The Adventures of Cliff Booth(原題)』など他の映画プロジェクトへと関心を移したことで、企画自体が勢いを失っていったとされる。なお、Netflixは本件に関する取材要請に対して回答していない。
現在のNetflixは「単一の英語版アメリカ向けスピンオフ」を軸にするのではなく、各国・地域の市場に合わせたローカライズ版の開拓に関心を示しているとされる。特定の地域版が具体的に始動しているわけではないものの、フィンチャーの『Heckler』がもはや戦略に含まれていないことは確かだ。
ファン監督によるオリジナルシリーズは全3シーズンで歴史に幕を下ろしたが、Netflixはリアリティ番組『イカゲーム: ザ・チャレンジ』などをはじめ、多角的なコンテンツ展開を続けている。
『イカゲーム』シーズン1~3はNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)






