ミュージカル・コメディドラマの金字塔『Glee/グリー』。2009年から2015年にかけて米Foxで放送され、世界中で社会現象を巻き起こした本作が、新たな形で再び動き出すかもしれない。クリエイターを務めたライアン・マーフィーが、直近のインタビューで同作の再開について言及した。ニューヨークで開催された最新リミテッドシリーズ『いくつもの鋭い破片』のプレミア試写会にて、ライアンは今なお絶大な人気を誇る『Glee』や、当時の制作背景について想いを語っている。
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ライアン・マーフィー×『アメリカン・サイコ』原作者!新作サスペンス『いくつもの鋭い破片』Disney+独占配信
ヒット作を連発する鬼才ライアン・マーフィーが製作総指揮を務め …
時代を超えて愛される『Glee』に新たな展開の可能性
「登場人物は全員大好きだったし、あの番組を作っていた時間は本当に素晴らしいものだった」と振り返るマーフィー。「面白いことに、時代が巡り巡って再び脚光を浴びている。今、本当に多くの若い世代が配信などで観てくれていてね。またあの作品を再訪してみてもいいかもしれないと思っているんだ」と明かした。
さら、「作品に対するノスタルジーと愛着は十分にある。『何らかの形で新しいスタイルの『Glee』を見たい』と思う人がいるかもしれない。私はあのドラマを心から愛しているし、どれほど多くの人々にとって大切な存在となったかを愛おしく思っている」と続け、従来の枠組みにとらわれない形でのプロジェクト復活に意欲を見せた。
奇跡のヒット作とその輝かしい功績
2016年のインタビューでライアンが語っていたように、初期の『Glee』は決して大作として期待されていたわけではなかった。
「当時は誰も、あの作品がヒットするなんて思っていなかった。せいぜいそこそこのヒットで終わるだろうと見られていたんだ。でも私たちはやり遂げた。放送開始前、外部の反応から遮断された空間(バブル)の中で最初の13話を撮影したのだが、それはまさに魔法のような体験だった」
その言葉通り、作品は瞬く間に大ヒットを記録。全6シーズンにわたって放送され、6つのエミー賞を受賞した。2010年には、強烈な存在感を放つスー・シルベスター役のジェーン・リンチが助演女優賞を獲得し、ライアン自身もパイロット版の演出で監督賞を受賞している。さらに、ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を2年連続で受賞。テレビシリーズの枠を超え、世界規模のコンサートツアー、サントラCD、ドキュメンタリー映画など、エンターテインメント界に巨大なムーブメントを巻き起こした。
輝かしい功績の裏にあった「過密な距離感」と葛藤
しかし、熱狂的な大ヒットとキャスト同士の深い絆は、時に裏目に出ることもあった。ライアンは当時のカメラの裏側について、「人生で最高の時間であると同時に、人生で最低の時間でもあった」と明かしている。
「内輪揉めがたくさんあったし、付き合ったり別れたりを繰り返しているキャストも大勢いた。親になるための良い訓練になったよ。だが私にも過ちがあった。彼らとあまりにも個人的な距離になりすぎてしまったんだ」
熱気あふれる現場で、キャストやスタッフは常に寝食をともにしていたという。「みんな作品を愛しすぎていたから、夕食に出かけたり常に一緒に行動していた。その結果、誰がボスで誰が従業員の境界線かがなくなってしまった。あまりにも身内になりすぎたせいで、トラブルが起きたときには私にとっても個人的な問題に感じられ、激怒してしまうこともあった」と、急速な大成功の裏にあった葛藤を吐露した。
現代におけるリブートの価値とは? クリエイターたちの思索
『Glee』の未来について思索を巡らせているのはライアンだけではない。共同クリエイターであるブラド・ファルチャックもまた、リブートの可能性について言及している。
2024年のインタビューで、「あらゆることが常に選択肢として残されているのは確かだ。しかし、あの物語をより現代的な手法で提示する方法はあるのだろうか?」と語っていた。
「『Glee』が扱っていたテーマの多くは、多様性や表現のあり方に対する価値観が過渡期にあったからこそ成立していた。だから絶対にやらないとは言わないが、ただの金儲けになる点を除けば、今やる意味がどこにあるのだろうかと考えてしまう」と率直な懸念を示しつつも、「『Glee』を観始めて夢中になる14歳が、いつの時代にも必ず現れる」と、作品が持つ普遍的な魅力に誇りをのぞかせた。
『Glee』はディズニープラスのスターで配信中で配信中。(海外ドラマNAVI)








