名探偵シャーロック・ホームズ最大の宿敵であるジェームズ・モリアーティを主人公に据えた新作ドラマについては、当サイトでお伝えした通り。ホームズ作品が数多く映像化される中、米CBRが「本作が今世紀最大の注目作になる理由」を語っているので紹介しよう。
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二重生活を送るモリアーティを追う新作ドラマ
製作チームによると、本作は「探偵フィクション史上最も有名な悪役をベースにした、犯罪捜査ドラマの現代的な再構築」となり、モリアーティはダラム大学の犯罪心理学教授でありながら、北イングランドで起こる数々の巧妙な犯罪を裏で操る首謀者として二重生活を送っている。やがてライバル犯罪組織との抗争に巻き込まれた彼は、自身の正体を隠して警察のコンサルタントとなり、ヨークシャー警察の刑事イモージェン・バロウズとコンビを組みながら、法を利用して敵対組織を排除していくというストーリーだ。
近年のホームズ作品では、モリアーティは非常に印象的な存在でありながら、意外にも出番は限られていた。ガイ・リッチー監督の映画『シャーロック・ホームズ』シリーズでは続編で初登場し、ホームズとともに命を落としたかのような結末を迎えた。現時点で第3作は実現していないため、モリアーティの物語は十分に掘り下げられることなく終わっている。
また、英BBCドラマ『SHERLOCK/シャーロック』でも、アンドリュー・スコット演じるモリアーティは圧倒的な存在感を放ちながらも登場エピソードはわずかだった。衝撃的な退場を遂げた後も、その影響は物語全体に及んだものの、彼の背景や人物像が深く描かれる機会は少なかった。
さらに近年のドラマ『ワトソン』でも、モリアーティは物語全体に影響を与える存在として描かれたが、あくまで限定的な登場にとどまっている。このように現代のホームズ作品は、「少ない登場で強烈な印象を残す」という演出を採用してきたが、その一方で、モリアーティという人物そのものを主役として描く作品はほとんど存在しなかった。
唯一それに近い作品として挙げられるのが、漫画・アニメの『憂国のモリアーティ』だ。同作はモリアーティとホームズの対立を通して階級社会や帝国主義といった社会問題にも踏み込み、高い評価を獲得した。一方で原作とは異なる大胆な再解釈も多く、古典作品としての忠実な映像化とは一線を画している。
だからこそ『Moriarty(原題)』には、これまでとは異なる立ち位置を築く可能性がある。製作会社Archery Picturesは、本作について「犯罪の天才とは何かを描き、ジャンル作品としてのスリルとともに、悪の心理へダークかつスリリングに切り込む作品になる」と説明している
これまで脇役としてしか描かれてこなかった”犯罪界のナポレオン”ことモリアーティの知られざる素顔に迫る本作は、シャーロック・ホームズ作品の新たな代表作となる可能性がありそうだ。(海外ドラマNAVI)









