マイケル・クライトンが生んだ画期的な医療ドラマ『ER 緊急救命室』のファンの多くは、シーズン8の終わりにマーク・グリーン医師(アンソニー・エドワーズ)が亡くなったことで、ドラマが永遠に変わってしまったという意見で一致している。番組開始当初から「ERの顔」の一人として知られ、親切で献身的、そして極めて人間味あふれるこの医師を8年間見守り続け、その彼が脳腫瘍で命を落とす様を目にすることは、その後のシリーズに拭い去れない爪痕を残した。彼がいなくなった後もシリーズはさらに7シーズン続いたが、もはや以前と同じものではなかったのである。
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『ER 緊急救命室』がヒットすると確信した瞬間とは!オリジナルキャストが明かす
米NBCにて1994年から2009年まで15シーズンにわたっ …
アンソニー・エドワーズの決断と家族への想い
その一方で、俳優として、また父親や夫として、10年近くすべてを捧げてきた役から退くというアンソニーの決断は、十分に理解できるものだった。彼はAP通信に対し、「(2001-02年シーズンが)最後になると思う。この8年間、家族は私のスケジュールに合わせて動いてくれた。ドクター・グリーンを演じて長い月日が経った」とその選択の理由を説明している。
実際、『ER』を去る際、彼の配慮は並々ならぬものだった。アンソニーは降板の2年前に制作陣や脚本家に自らの意向を伝えていたのである。それは、グリーンの最期の2年間と最終的な別れに至るまで、悲劇的でありながらも深く心に響くストーリーアークを作り上げるための十分な時間を与えるためであった。当時の視聴者は知る由もなかったが、脳腫瘍と診断された瞬間こそが、彼にとって「終わりの始まり」だったのである。
アンソニー・エドワーズのその後
常にスケジュールに縛られた生活を送ることが求められるアメリカのテレビドラマ業界。特に、多くの地上波ドラマが1シーズンにつき20話から25話も制作されていた時代には、俳優たちは1年の大半を実質的に「呼び出し待機」状態で過ごすことを余儀なくされていた。メインキャストだったアンソニーも、間違いなくその一人だった。彼は番組でドクター・グリーンとしての最後の日を迎えるまで、10年近くにわたり、その過酷な撮影スケジュールを完遂したのである。
『ER』を離れた後、アンソニーは数年間テレビ業界から身を引いた。その間、彼は高く評価された青春ドラマ『Flipped(原題)』を含む、様々な長編映画に出演。その後2013年に、彼はABCのミステリースリラー『ゼロアワー 禁断の刻限』で主演を務め、お茶の間への復帰を果たしたが、同作はわずか1シーズンで打ち切りとなった。
その後、彼は『Girls/ガールズ』、『ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~』、そしてShowtimeの大ヒット作『ビリオンズ』といったシリーズに、主に小規模なゲスト役で出演。さらに、『テイルズ・オブ・ザ・ウォーキング・デッド』、『WeCrashed ~スタートアップ狂騒曲~』といった作品でも役を演じてきた。『ER』ほど過酷な仕事を引き受けることはなかったが、一方で、自分をスターにしてくれたあのシリーズを常に振り返り、敬意を払い続けている。
『ER 緊急救命室』はU-NEXT、Huluで配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:TV Line



