『フレンズ』ロス役で知られるデヴィッド・シュワイマーが、反ユダヤ主義的な言動を繰り返してきたラッパーのイェ(旧名カニエ・ウェスト)に対し、厳しい批判を展開している。
デヴィッドは、6月に開催予定の英国「ワイヤレス・フェスティバル」でヘッドライナーを務めるイェに対し、謝罪が行動を伴っていないと指摘。出演に抗議してスポンサーを降りた企業を称賛するとともに、残る企業にも同調を求めた。
-

海外ドラマを見ない人でも知っている名セリフ【6選】
海外ドラマを見たことがなくても、なぜか耳にした覚えのあるセリ …
謝罪は「PR戦略」か
デヴィッドはSNSを通じ、ペプシ、ペイパル、ディアジオの3社が、イェの起用を理由にワイヤレス・フェスティバルとの提携を解消したことを「道徳的な明快さがある」と高く評価した。一方で、依然としてスポンサーに留まっているバドワイザーなどの企業に対し、同様の決断を下すよう促している。
イェは過去数年にわたり、「ハイル・ヒトラー」という楽曲のリリースやナチスへの心酔を公言するなど、過激なヘイトスピーチを繰り返してきた。これに対しイェ側は、約2カ月前にウォール・ストリート・ジャーナル紙に広告を掲載し、自身の言動は「健康状態(精神疾患)によるものだった」として謝罪を表明している。
しかし、デヴィッドはこの謝罪を、復帰ライブに向けた「PR戦略の一環」に過ぎないと一蹴。以下のように持論を展開した。
「謝罪文は単なる紙の上の言葉に過ぎない。過去数年の暴力を消し去るものではない。彼が最も傷つけたコミュニティ(ユダヤ人社会)にとって、その謝罪が本物だと信じる理由はどこにもない」
David Schwimmer took to social media to thank several sponsors who pulled their support from the U.K.’s Wireless Festival, where Ye, formerly Kanye West, is set to headline for three nights in June:
“It’s great to see companies with moral clarity. Unlike Wireless and Festival… pic.twitter.com/sPSIiRyIbo
— Variety (@Variety) April 7, 2026
主催側は「寛容」を強調
英国のキア・スターマー首相は、イェのフェスティバル出演を「深く憂慮すべき事態」とし、「いかなる形式の反ユダヤ主義も断固として立ち向かわなければならない」との声明を発表した。
強い批判にさらされる中、フェスティバルの主催会社「フェスティバル・リパブリック」のメルヴィン・ベンは、イェの過去の発言を「忌まわしい」としつつも、出演を強行する姿勢を崩していない。
ベンは「寛容とセカンドチャンス」の重要性を説き、アーティストに意見を表明する場ではなく、何百万人にも愛される楽曲を披露する場を提供しているに過ぎないと主張。「分裂が進む世界で、許すという美徳が失われつつある」と擁護した。
これに対しデヴィッドは、イェが信頼回復に向けた具体的な一歩を踏み出すまでは、ステージという「プラットフォーム」を与えるべきではないと反論。「許しを信じているが、それには(現状よりも)はるかに多くのプロセスが必要だ」と締めくくった。




