レコメンド

【インタビュー】『BLOOD & SWEAT』杏が語る北欧ノワールと日本の融合

2026年4月3日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ディズニープラス 500円分のデジタルギフトプレゼント
ディズニープラス 500円分のデジタルギフトプレゼント
『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』

北欧ノワールの冷徹な空気感と、日本の持つ様式美。この一見相反する二つの要素が融合した、かつてないミステリードラマ『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』が誕生した。本作で主演を務め、国際的なプロジェクトの旗振り役となった杏。フランスと日本の二拠点で活動する彼女の目に、このユニークな物語はどう映ったのか。撮影地のフィンランドと日本、二つの国を股にかけた壮大な制作の舞台裏を訊いた。

日本×フィンランド共同製作ドラマ『BLOOD & SWEAT』キャスト陣、場面写真、予告映像が解禁

俳優・杏とフィンランド人俳優・ヤスペル・ペーコネンW主演によ …

脚本の緻密さと「光」を追い求めたフィンランドロケ

――本作は「北欧ノワールと日本の美学が融合する」という非常にユニークなコンセプトですが、脚本を読んだ時の第一印象はいかがでしたか?

脚本を読んでまず感じたのは、事実と創作が複雑に編み込まれていることへの驚きでした。これらを一つのミステリーとして成立させる構成力には圧倒されましたね。文字の段階では「どう理解すればいいのだろう」と戸惑う部分もありましたが、完成した映像を観ると、それが見事なエンターテインメントへと昇華されていました。最初の構想から形にするまでの、監督やプロデューサー陣の胆力には本当に感服します。

――プロデューサー陣は「日本とフィンランドには文化的な調和がある」と語っています。実際に現地で共通点を感じる場面はありましたか?

基本的に穏やかで、初対面では少し距離があるように見えても、一度懐を開いたら非常にアットホームになる。その距離感は似ている気がします。何より象徴的なのはカラオケですね。宴会の場などでスイッチが入ると、思いっきり弾けてしまうおちゃめなところも、両国に共通する素敵な文化ではないでしょうか。

――制作現場における「コミュニケーションや作り方の違い」で、特に興味深かった点はどこでしょう。

照明の扱いが非常に印象的でした。日本ではカットごとに細かく照明を組み直すことが一般的ですが、フィンランドでは最初に大きなライティングを一つ作り、その空間の中でシーンを止めずに進めていくんです。私たち俳優側も「今はあっちから光が来ているから、あちらを向こう」というように、自ら光をキャッチしに行く感覚がありました。夜のシーンや雪の反射など、これまでの撮影以上に光という存在を強く意識しましたね。

海外拠点だからこそ感じる本物の日本文化を届ける意義

――現在フランスと日本を拠点にされていますが、今作のような「日本と世界が交わるプロジェクト」に参加する意義をどう捉えていますか?

海外に住んでいると、日本という国や文化への関心が以前にも増して高まっているのを肌で実感します。ただ、中には「なんちゃって」と呼びたくなるような、独り歩きした空想的な日本描写を見かけることも少なくありません。

だからこそ、日本のチームが本気でコミットし、細部まで監修に関わって作る作品が世に出ることには大きな意味があると思います。たとえ架空の設定であっても、地に足のついた風景や仕草が描かれることは、今の海外の視聴者が真に求めているものでもあると感じています。

――劇中の雪景色も印象的ですが、過酷な撮影環境をどう乗り越えたのでしょうか。

雪の上に立っているだけで芯から冷えましたが、第1話の冒頭でヤスペル・ペーコネンさんが氷の湖に入るシーンを目の当たりにしていたので、「私なんてまだまだ……」と自分を鼓舞していました(笑)。

現地の皆さんは「マイナス5度から10度くらいがベストコンディションだ」と仰るんです。最初は耳を疑いましたが、確かにその気温だと雪が解けずに景色が美しいまま保たれ、道も滑りにくい。0度を超えるとベチャベチャになってしまうんです。フィンランドのスノーブーツなど、現地の気候に適した装備を整えれば、寒さが苦手な私でも意外なほど適応できるという発見がありました。

BLOOD & SWEAT

東京のエネルギーと、現場に溢れていた優しさ

――世界中の視聴者が本作を観た際、日本のどのような点に魅力を感じると予感していますか?

私自身は東京出身なので、見慣れた景色ではありますが、海外の方にはそれが非常に刺激的に映るようです。以前、フランスの公園で歌舞伎町一番街のネオンが完全再現されているのを見て驚いたことがありました。ビルが密集し、看板がひしめき合う東京特有のエネルギー。その一方で、神社仏閣に漂うお香の香りのような、古めかしく秘められた静謐な空気。そういった多様な日本の魅力が、本作には凝縮されています。

――多言語が飛び交う現場で、コミュニケーションにおいて大切にしていたことはありますか。

フィンランドロケでは現地のスタッフさんが圧倒的に多かったのですが、彼らは私が疎外感を感じないよう、雑談のほとんどを英語でしてくれました。彼ら同士ならフィンランド語が楽なはずなのに、その気遣いには本当に救われましたし、私ももっと英語力を磨いて、その優しさに応えていきたいと強く思いました。

――共演のヤスペルさんや濱田岳さんとのエピソードを教えてください。

ヤスペルさんとは、お互いに子育て中ということもあり、育児の話や、彼が現場に連れてきていた愛犬タイガちゃんの話で盛り上がりました。彼が来日した際は「何を食べた?」「おすすめの店は?」といった情報交換もしましたね。

濱田さんとの共演は数日間という短い期間でしたが、以前にもご一緒したことがあるので、信頼感がありました。シリアスな物語の中で、二人の掛け合いがちょっとしたスパイスになれば嬉しいです。日本での撮影パートは、私にとっても非常に安心感のある和気あいあいとした時間でした。

――英語のセリフを習得する際、印象に残っている苦労話はありますか?

私は長いセリフを覚える時、一度紙に書き出してから、歩き回って体に馴染ませるタイプなんです。でも、冬のフィンランドは外を歩くには寒すぎて……(笑)。結局、ショッピングモールの中を3〜4時間、ひたすら歩きながら覚えるという方法に行き着きました。コートを脱いで、手袋なしでノートを持てる環境を求めて、モールの中を歩き回っていましたね。

――最後に、本作のストーリーの魅力と視聴者へのメッセージをお願いします。

杏: 特にビジュアル面が素晴らしくて、フィンランドの冬の景色、日本の伝統的な景色、そして東京の都会的な景色……それらが一つの作品にぎゅっと詰まっています。映像を追っていると、一体どこが軸になっていくのか、フィンランドなのか日本なのか、ギリギリまで本当に先が読めない面白さがあります。

毎晩、放送が終わった時に、思わず声が出てしまうのではないかなと思います。それほど、ドラマの後半に向けて驚きが矢継ぎ早にやってくるんです。「先を知らないで見る楽しみ」が、この作品にはたくさん詰まっています。ぜひ放送開始と一緒にリアルタイムで追いかけていただいて、視聴者のみなさんとこの驚きを共有していきたいです。

日本×フィンランド共同製作ドラマ『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』放送情報

『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』

『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』

放送・配信:2026年4月5日(日)午後10:00 放送・配信スタート(全8話)
第1話無料放送【WOWOWプライム】/第1話無料配信【WOWOWオンデマンド】

(海外ドラマNAVI)

Photo:『連続ドラマW BLOOD & SWEAT』 アイキャッチ画像 撮影:シン イシカワ(Sketch)/Shin Ishikawa(Sketch) ヘアメイク:高桑さとか/satoka takakuwa スタイリスト:中井綾子(crêpe)/Ayako Nakai(crêpe)

  • この記事を書いた人

海外ドラマNAVI編集部

海外ドラマNAVI編集部です。日本で放送&配信される海外ドラマはもちろん、日本未上陸の最新作からドラマスターの最新情報、製作中のドラマまで幅広い海ドラ情報をお伝えします!

-レコメンド
-,