レコメンド

【ネタバレ】『ゲーム・オブ・スローンズ』未視聴でも楽しめる!『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』第1話レビュー

※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ

ウェスタロスという架空の大陸を舞台に、“鉄の玉座”をめぐる壮絶な戦いを描いた大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』。そのおよそ100年前の時代を生きた騎士ダンクと従士の少年エッグの旅を描くスピンオフ『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』が、U-NEXTで独占配信中だ。人々から“最後のドラゴン”の記憶がまだ消えていない七王国で出会ったダンクと彼に仕えようとするエッグという二人の旅路を描いた本作は、前日譚であるため『ゲーム・オブ・スローンズ』未視聴の人でも楽しめる。その第1話「草臥しの騎士」では、主人公ダンクのバックストーリーや旅路に出る経緯が描かれた。(※本記事は第1話のネタバレを含みますのでご注意ください)

ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ
『ゲーム・オブ・スローンズ』前日譚『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』が小規模でも魅力的な理由

世界中で大ヒットしたドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下 …

大男ダンクと小柄なエッグの凸凹コンビは相性抜群!

ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ

雨の降る山で老人の遺体を運ぶ大男ダンカン(通称ダンク)。その彼のモノローグから始まる第1話。彼は師匠であるサー・アーランを埋葬していた。昔からすぐに彼のことを殴っていた師との別れでつぶやいた「死なないでほしかった」という弱々しい涙声により、ダンクがいい人であることがすぐに分かる。残された3頭の馬と古い剣を持ち、王家も集うアッシュフォードの馬上槍試合へ出場してみようと馬に話しかけるダンクは、ボロボロの衣服に泥だらけの顔で、どう見ても「これがタイトルの“ナイト(Knight)”になるのか?」と思う風貌。だが、なぜか“彼が騎士になるまでを見てみたい”と思わせる、不思議な雰囲気が漂う魅力的なキャラクターであることは伝わってくる。そしてこの序章の終わりに、本家『ゲーム・オブ・スローンズ』のあのテーマ曲が流れた時は、“来たぞぉ!”と気分が盛り上がった。

ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ

ダンクは、道中の宿屋で坊主頭の少年(エッグ)と出会う。エッグは口が達者で少し生意気な少年だが、なぜかダンクの従士になりたいと志願。出会ったばかりなのに、ダンクの何を気に入ったのかは謎だが、母親を亡くしたというエッグはダンクが孤児だったと聞いて親近感を覚えたのだろうか。しかし、結局ダンクはエッグを連れていかず、一人で目的地アッシュフォードに到着。この槍試合には騎士しか参加できないが、サー・アーランの従士だったダンクは師の死ぬ間際に騎士に叙任してもらったと大会管理者に伝える。騎士は騎士による儀式でしか騎士になれないが、サー・アーランが本当にその儀式を行ったかは描かれていない。嘘をつけそうにない田舎の純朴な男ダンクだが、彼が本当に騎士なのかどうかはもしかすると物語のキーになるかもしれない。

ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ

試合に出るには騎士であることの証人やお金がなければならないが、そのいずれも用意できていないダンク。不安が募る中で、娼婦にからかわれたり、ドラゴンのパペットショーで魅力的な女性を見つけたり、従士なのに自分よりも立派な身なりの男からダンスパーティに誘われたりと、それなりに刺激的な街での時間を過ごす。パーティの主催者であるライオネル・バラシオンになぜか気に入られるが、それは視聴者もここまでの数十分で感じたダンクの素朴な魅力をライオネルも感じたからだろう。

ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ

パーティ後、野営先に戻ったダンクは、宿屋で別れたはずのエッグと再会。断られたのに勝手についてくると、食事を用意し、馬の世話をしてダンクの服を洗濯していたエッグに名前を聞かれ、さっと背筋を伸ばし、「長身(The Tall)のサー・ダンカン」と名乗る。パーティでライオネルに「長身は七神の恵みだ。(猫背にならずに)堂々と立て(Be tall)」と言われたことをすぐに受け入れて名前にしているところが、彼の純朴で素直なところをまた表している。エッグをひとまず大会中の従士とすることにしたダンクは、天幕もないためエッグとともに草の上に横たわり星空を眺める。流れ星を目にしたエッグは、天幕の下で寝ているほかの騎士は流れ星を見られないから、運は自分たちにあると伝える。そんな子どもの言葉に少しだけ勇気づけられるダンクの青い目には、不安と期待が入り混じっていた。

ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ

第1話の総括としては、ダンクというキャラクターが、純粋で真面目で少し鈍臭いタイプであるということがよく表現できていたように思う。また、エッグを含むそのほかのキャラクターもみな個性豊かだったが、個人的には、初対面なのにダンクを受け入れ、彼の悩みにも耳を傾けるパーティ主催者でダンス好きなライオネルが、豪快で懐の深い味のあるキャラクターでとても魅力的に思えた。本家との共通点として多少のヌードは出てくるものの、排泄や水浴びのシーンなので、カットしても問題ないのでは。雰囲気としては『ロード・オブ・ザ・リング』に近しいものがあり、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフとはいえ穏やかで和やかで、ダンクの成長物語であることがよく分かる初回だった。ダンクを演じるピーター・クラフィ(『WRECK/レック』)は身長が196cmあるらしく、まさに大男ダンクそのもの。年齢の差だけでなく、小柄なエッグとの凸凹コンビがなかなか面白かった。二人の身体的な特徴という意味でのキャスティングも、“バディ”としての相性も抜群。次回、果たしてダンクは無事に試合に出場できるのだろうか。

『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』字幕版は、U-NEXTにて独占配信中。毎週一話ずつ配信となる。杉田智和&釘宮理恵による吹替版は、2月23日(月・祝)に全6話が一挙配信。


ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ
『ゲーム・オブ・スローンズ』新スピンオフ、主役コンビの抜擢理由は?ショーランナーがキャスティング秘話を明かす

『ゲーム・オブ・スローンズ』の100年前を描く、待望の新前日 …


ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ
『ゲーム・オブ・スローンズ』人気キャラの祖先!前日譚『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』主役ダンクとは?

2026年1月19日(月)より、世界中で話題となったドラマ『 …

(文/Erina Austen)

Photo:『ナイト・オブ・ザ・セブン・キングダムズ』© 2026 WarnerMedia Direct Asia Pacific, LLC. All rights reserved. HBO Max and related elements are property of Home Box Office, Inc.

  • この記事を書いた人

Erina Austen

数カ国数都市に在住後、現在は、Austin在住。幼少期に『ファミリータイズ』にハマって以来、アメリカドラマ歴は30年以上。SF、法廷モノ、ミステリーなどが好み。ブロードウェイオタクゆえに舞台出身の俳優には詳しい。ハリウッドのドラマや映画にエキストラとしての出演経験も。ジェームズ・キャメロン製作の『アリータ: バトル・エンジェル』では数ヶ月に渡って撮影に参加。日本のアニメ好きでもありハリウッド実写化作品は必ずチェックする。

-レコメンド
-, , , ,