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期待が失望に変わった瞬間…米メディアが選ぶ2025年ワースト海外ドラマ8選

2025年12月29日 ※本ページにはアフィリエイト広告が含まれます

2025年ワースト海外ドラマ8選

「ピークTV(番組過多の時代)」の熱狂が落ち着きを見せ始めたとはいえ、毎週配信・放送が開始する新作海外ドラマに追いつくにはあまりに数が多すぎる。そのなかで、胸を高鳴らせて再生ボタンを押した新作ドラマが、もしも期待外れに終わったとしたら…? その時に感じる徒労感は計り知れないだろう。目の肥えた海外ドラマファンであれば、そんな「地雷」は一刻も早く察知しておきたいはずだ。そこで今回は、米有力メディアVarietyの批評家が厳選した、貴重な時間を費やす価値がないと断じられた「2025年のワーストドラマ」8作品をご紹介しよう。

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【Netflixシリーズ】米メディアが選ぶ2025年のベスト10

2025年も、世界中を熱狂させるオリジナルシリーズを次々と送 …

失速する展開と魅力に欠けるキャラたち『カウントダウン』(Prime Video)

©Amazon MGM Studios © Amazon Content Services LLC 

『シカゴ・ファイア』『シカゴ P.D.』を世に送り出したヒットメーカー、デレク・ハース。彼が新たに手掛けたアクションドラマ。主演に『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』のジェンセン・アクレスを迎えたということで、配信前から話題になっていたが豪華な布陣とは裏腹に、視聴者の心を掴むには至らなかったようだ。

物語は、国土安全保障省の職員が衝撃的な形で殺害されることから動き出す。事件を解決すべく結成されたのが、FBI特別捜査官ネイサン・ブライス(エリック・デイン)率いる特別チーム、通称「ハリケーン」だ。ネイサンは、ロス市警のマーク・ミーチャム(ジェンセン)刑事や、DEA(麻薬取締局)のアンバー・オリベラス(ジェシカ・カマチョ)特別捜査官らを招集。犯人を追う過程で、彼らは長年にわたって隠蔽されてきた世界規模の陰謀に直面することになる。

全13話で構成されたシーズン1だが、物語が進むにつれて課題が浮き彫りになっていく。派手なアクションシーンこそ盛り込まれているものの、エピソードを重ねるごとに展開は退屈さを増し、ストーリーの繋がりも希薄になっていく。

何より致命的なのは、登場人物たちの造形だ。ネイサンやマークといった主要キャラクターに共感できる深みがなく、視聴者が最後まで関心を持ち続けるのは困難と言わざるを得ない。実際の任務描写も活気に欠け、新しさや物語としての豊かさを感じられないまま、悲しいほど記憶に残らない一作となってしまった。

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配信と同時に“死亡”が確認された異例の事態『パルス』(Netflix)

Netflixがついに手掛けた初の英語オリジナル医療ドラマ。ゾーイ・ロビンがクリエイターを務めた本作は、マイアミのマグワイア病院を舞台に、救急・外科研修医たちの過酷な日常を描く野心作として産声を上げた。しかし、その幕開けはあまりに悲劇的だった。配信開始とほぼ同時に、事実上の「死亡」が確認されるという不名誉な事態に陥ったのだ。医療ドラマの王道である「命の現場」と「医師たちの私生活」をブレンドした構成でありながら、なぜ本作はこれほどまでに短命に終わってしまったのか。その最大の要因は、劇中に盛り込まれた目を覆いたくなるようなセクハラの描写にある。

物語の軸となるのは、若き研修医ダニー・シムズの勇気ある決断だ。彼女が上司であるチーフ研修医、ザンダー・フィリップスをセクハラで告発したことから事態は急変する。折しも、病院には巨大なハリケーンが接近。混乱の最中、ザンダーは無期限の停職処分を下され、彼に代わってダニーがその重責を担うことになる。ここまでは緊迫感あふれるサスペンスフルな展開を予感させるが、問題はその後の構成だ。

ストーリーが進むにつれ、ダニーとザンダーの過去の複雑な関係が断片的に明かされていく。制作者側は「物事は見かけ通りではない」というミステリー要素を狙ったのだろう。しかし、この二転三転する演出が完全に裏目に出た。真実が明かされる快感よりも、あまりに執拗で不快なセクハラ描写と、意図が見え透いたプロットのひねりが、視聴者の共感ではなく苛立ちを増幅させてしまったのだ。結果として、社会的なテーマを扱おうとした野心は空回りし、ドラマ自体が自滅するという皮肉な結末を迎えることとなった。

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数学が命取りに『プライム・ターゲット 狙われた数列』(Apple TV)

プライムターゲット

スパイ・スリラーというジャンルは常に飽和状態にある。そんな中、Apple TVが送り出した本作は、『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』でブレイクしたレオ・ウッドホールを主演に据え、本来ならば華々しい成功を収めるはずの可能性を秘めていた。

『SHERLOCK』の脚本家スティーヴ・トンプソンが手掛けた本作の主人公は、ケンブリッジ大学の博士課程に在籍するエドワード・ブルックス。レオ演じるエドワードは、素数に関する「世界を根底から覆すような発見」を目前に控えていた。しかし、その知性が彼を窮地に追い込む。エドワードの発見が世に出ることを阻もうとする謎の勢力により、彼の命は狙われることとなるのだ。

物語は多角的かつ複雑なプロットで構成されており、視聴者をスリリングな陰謀論の世界へと誘う。しかし、その野心的な構造が、皮肉にも作品の足を引っ張る結果となった。数学的な要素に重きを置きすぎたことで、エンターテインメントとしてのカタルシスが損なわれているのだ。さらに、脇を固めるキャラクターたちが物語に十分な熱量を与えられていない点も否めない。エドワードを巡る攻防戦が激化する一方で、周辺の人間模様が深掘りされないため、物語が進むにつれて視聴者は置いてきぼりにされ、次第に退屈さを感じてしまう。期待値が高かっただけに、その冴えない結末は困惑を誘うものとなってしまった。

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楽曲は一流、ドラマは三流『ザ・ランナラウンズ』(Prime Video)

『ザ・ランナラウンズ』

大ヒットシリーズ『アウターバンクス』を手掛けたクリエイター、ジョナス・ペイトによる待望のヤングアダルト向け音楽ドラマだったが、しかし、その中身は驚くほど厳しい出来だったと言わざるを得ない。

物語の軸となるのは、高校を卒業したばかりの18歳、チャーリー・クーパー(ウィリアム・リプトン)だ。彼は自身のバンド「ザ・ランアラウンド」をさらなる高みへと押し上げるべく奔走するが、そのプロセスを描く脚本があまりに稚拙である。劇中で披露される音楽そのものは素晴らしい完成度を誇るものの、不可解な展開が続くプロットが足を引っ張り、ドラマとしての土台が完全に崩壊しているのだ。

本作の最大の特徴であり、同時に最大の弱点となっているのが、キャストのほとんどが本職の俳優ではなくミュージシャンであるという点だ。音楽シーンでの説得力とは裏腹に、ドラマパートにおけるセリフ回しは困惑を禁じ得ないほど不自然であり、演技力の乏しさが作品の没入感を著しく削いでいる。

さらに致命的なのは、現代の若者が抱えるリアルな空気感が一切反映されていない点だろう。特に、現代の若い男性像の描き方には独自性も際立った特徴もなく、ステレオタイプな描写に終始している。優れた楽曲という武器を持ちながら、物語としての深みを追求できなかった本作は、視聴者の心に響くチャンスを自ら手放してしまった。

『ザ・ランナラウンズ』はPrime Videoで独占配信中。

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期待のスピンオフが直面した一話完結ドラマの壁『Sheriff Country(原題)』(CBS)

公式Instagramより

大ヒットを記録した『ファイア・カントリー』のDNAを継承し、同じカリフォルニアの小さな町エッジウォーターを舞台に誕生した本作。しかし、蓋を開けてみれば、本家が証明した「一話完結型ドラマ」としての濃密な魅力は、残念ながら影を潜めていると言わざるを得ない。

物語の中心となるのは、モリーナ・バッカリン演じる警察官のミッキー・フォックスだ。離婚歴があり、薬物問題を抱える娘との複雑な関係に翻弄されながらも、地域の信頼を勝ち取るべく奔走するミッキー。キャラクターの土台は決して悪くない。だが、本作はその等身大の人間ドラマに徹することができず、物語のバランスを自ら崩してしまっている。

最も違和感を抱かせるのは、エッジウォーターという静かな町の設定にそぐわない、非現実的な敵役たちの存在だ。大学生を奴隷のように扱う邪悪な大麻栽培者など、まるで一昔前の漫画から飛び出してきたような「記号的な悪役」が次々と現れる。

ミッキーがいかにこの町と人々を愛しているかを詩的に語る場面があっても、肝心の描写が伴っていないため、その言葉が観客の心に響くことはない。彼女が抱く深い感情の源泉がどこにあるのか、その核心に触れられないまま物語が進んでしまうのだ。

優れた地上波の警察ドラマには、脚本の妙や演出の技が不可欠だ。キャラクターを掘り下げ、視聴者を納得させるリアリティを構築する職人芸こそが、シリーズを長続きさせる鍵となる。本作には、現状その技が決定的に欠けている。とはいえ、すでに発表されたシーズン2の制作決定は、製作陣にとっての「猶予期間」となるだろう。この第1シーズンで露呈した課題をどう修正するのか。力のある俳優を擁しているだけに、次なる展開での劇的な改善を期待したい。

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期待を裏切ったLAの舞台設定『SUITS/スーツLA』(NBC)

SUITS/スーツ LA

ハリウッドでリメイクやリブート作品が成功を収める例は極めて稀だが、『SUITS/スーツLA』はまさにその失敗例の筆頭に名を連ねることとなった。オリジナル版『SUITS/スーツ』の生みの親であるアーロン・コーシュは、舞台をニューヨークから西海岸のロサンゼルスへと移し、新たな弁護士たちの物語を描こうと試みた。しかし、その野心的な試みは空虚な結果に終わったと言わざるを得ない。

物語の中心となるのは、弁護士のテッド・ブラックだ。演じるのはスティーヴン・アメルだが、残念ながら彼自身の魅力が本作のキャラクターに昇華されているとは言い難い。テッドは自身のエンターテインメント法務事務所に対する敵対的買収を阻止しようと奔走しながら、10年以上前にニューヨークを離れる原因となった過去の因縁とも対峙していく。

しかし、スティーヴンが演じるテッドには、視聴者を惹きつける深みが不足していた。シリーズはデビュー後まもなく打ち切りという憂き目に遭ったが、その要因の一端が主演のミスキャスト、そしてキャラクター造形の甘さにあったことは明白である。

本作の致命傷はキャストだけではない。視覚的な映像クオリティの低さは目を覆いたくなるほどであり、物語としての骨格も極めて脆弱だ。話題作りのためだけに挿入されたような、中身のないカメオ出演。そして、かろうじて繋ぎ合わせただけのような脈絡のないストーリーライン。名作『SUITS』の名を冠しながらも、その魂を継承できなかった本作。スタイリッシュな法廷劇を期待していた視聴者にとって、これほどまでに中身のない見せかけだけの作品を見せられたショックは計り知れない。

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前日譚に漂う違和感『ターミナル・リスト ~闇の狼~』(Prime Video)

ターミナル・リスト ~闇の狼~

クリス・プラット主演でヒットを記録したアクション・スリラーの前日譚にあたる本作。その最大の問題は、一部で囁かれるような露骨な盲目的愛国主義にあるのではない。真の問題は、物語の前提となっている「スパイ・スリラー」という枠組みと、制作者たちの「真の興味」との間にある、救いようのないミスマッチにこそ存在する。

物語の舞台は2015年。欧州でイラン核合意の交渉が進む緊迫した情勢下、CIAのハンドラーが元海軍特殊部隊(SEALs)をリクルートし、対イラン工作に従事させることから幕を開ける。

本来であれば高度な心理戦や諜報活動が期待される設定だが、原作者のジャック・カーと共同クリエイターのデイヴィッド・ディジリオが真に関心を寄せているのは、別のところにあるようだ。画面から伝わってくるのは、筋骨隆々の男たちが力任せに破壊を尽くす「戦争フェティシズム」への心酔である。

主人公ベン・エドワーズを演じるテイラー・キッチュは、劇中、終始ストイックなしかめ面を崩さず、戦士としての孤独を体現している。しかし、その真摯な表情は、皮肉にも作品自体の演出によって裏切られていると言わざるを得ない。

カメラが捉えるのは、爆発や激しい銃撃戦、そしてテストステロン全開の「男たちの絆」を称賛するような眼差しばかりだ。繊細さが求められるはずの外交交渉の裏側で、すべてを爆破したいという抑えきれない欲求が暴走しているのだ。

『ターミナル・リスト ~闇の狼~』はPrime Videoで独占配信中。

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巨星デ・ニーロの無駄遣い『ゼロデイ』(Netflix)

ロバート・デ・ニーロという伝説を主演に迎えながら、これほどまでに凡庸で記憶に残らないシリーズがなぜ誕生してしまったのか。劇中でデ・ニーロ演じる元大統領が追うサイバー攻撃の黒幕などよりも、この作品の「質の低さ」こそが本作最大のミステリーだ。

本作は、党派心や富豪政治、ポッドキャストといった現代的なトピックスをこれでもかと詰め込んでいる。しかし、その主張は驚くほど曖昧で要領を得ない。アンジェラ・バセットやジェシー・プレモンズといった、画面に映るだけで空気を変えるはずの実力派を揃えながら、脚本の活力を呼び起こすには至らなかった。

本作の欠点は、以下の2点に集約される。

緊張感の欠如したスリラー

国家の危機を描きながらも、視聴者を惹きつけるスリルが決定的に不足している。

洞察力のない政治ドラマ

現代社会への切り込みはあまりに浅く、表面的な描写をなぞるだけに終始している。

デ・ニーロにとって記念すべきドラマ界進出という、本来なら歴史に刻まれるはずの絶好の機会を、本作は無残にも台無しにしてしまった。出演したスターたちの輝かしいキャリアにおいて、本作はせいぜい「単なる脚注」程度の内容でしかない。しかし、実際にこの期待外れな時間を過ごしてしまった視聴者は、あまりの空虚さゆえに、むしろ「悪い意味で」この作品を記憶し続けることになるだろう。

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(海外ドラマNAVI)

参考元:Variety

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Photo:『カウントダウン』(C)Amazon MGM Studios/Netflixシリーズ『パルス』は独占配信中/Apple TV画像提供『プライム・ターゲット 狙われた数列』/『ザ・ランナラウンズ』(C)Amazon MGM Studios/『SUITS/スーツLA』(c) 2025 Universal Content Productions LLC. All Rights Reserved./『ターミナル・リスト ~闇の狼~』© Amazon MGM Studios/Netflixシリーズ『ゼロデイ』は独占配信中

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海外ドラマNAVI編集部

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