2度のアカデミー賞受賞歴を誇る名優ケヴィン・スペイシーが、ついにテレビドラマの世界へと舞い戻る。2017年、性的不祥事の疑惑によってNetflixの看板シリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を解雇されて以来、初めてのテレビ復帰だ。
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ケヴィン・スペイシーがTV界へ帰還
近年、どん底からのキャリア再生を図ってきたケヴィンが新天地に選んだのは、イタリア。彼は同国の公共放送RAIで放送されるコメディシリーズ『Minimarket(原題)』にて主演を務めることが決定した。
低予算ながら注目を集める本作で、ケヴィンが演じるのはなんと「本人役」。物語は、ローマのコンビニエンスストアで働きながらテレビスターを夢見る青年マンリオ・ヴィガノを中心に展開。スペイシーは、そんな青年の前に現れる「空想上のメンター」というユニークな役どころを担う。
あらすじによれば、ケヴィンは主人公の「芸術的な良心」であり、かつ「予測不能な指導者」として描かれるという。二人の関係は主に口論や誤解、そして互いへの皮肉に満ちたものになるようだ。世界最高峰の現場を知り尽くした男の知見と、目の前にオスカー俳優がいることに気づかない若者の無鉄砲さ——その対比が本作の見どころとなる。
イタリアに活路を見出す名優の執念
ハリウッドで事実上の追放状態にあるケヴィンを、長年温かく迎え入れてきたのがイタリアである。2021年にはフランコ・ネロ監督の『L’uomo Che Disegnò Dio(原題)』で刑事役を演じ、俳優復帰。その後も心理スリラー『The Contract(原題)』で「悪魔」と呼ばれる役を演じるなど、同国での活動を足掛かりにしてきた。
昨今では、全米公開された主演作『Peter Five Eight(原題)』が批評家から冷遇されるという厳しい現実に直面しつつも、彼の創作意欲は衰えていない。邪悪な秘密結社の首領を演じるイギリスのアクション・スリラー『The Awakening(原題)』や、ドルフ・ラングレンと共演し、自ら監督・主演を務めた『Holiguards(原題)』も完成させている。
全10話の『Minimarket』は、12月26日からイタリアのストリーミングサービスRaiPlayで配信予定。スキャンダルに塗れた名優が、コメディという新境地で再びその輝きを取り戻せるのか。世界中がその動向を注視している。(海外ドラマNAVI)
参考元:Variety




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