20世紀初頭のイギリス・ヨークシャーを舞台に、貴族クローリー家とその屋敷で働く使用人たちの人生を描くドラマシリーズ『ダウントン・アビー』。世界的な大ヒットシリーズの映画第3弾『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』が1月16日(金)よりTOHO シネマズ日比谷ほかにて全国公開。
脚本・製作総指揮を務めるジュリアン・フェローズは、英国ドラマ界の巨匠にしてリアル「貴族」! エミー賞からアカデミー賞まで獲得するその手腕を読み解いてみよう。
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映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』1月16日(金)公開!場面写真が一挙解禁
シリーズ開始から15年、ついに完結――! 世界的な大ヒットシ …
貴族出身だからこそ描けた、階級社会のリアル
2010年9月の放送開始以来2015年のシーズン6までの全52エピソードをもって幕を閉じた本シリーズは、2019年に劇場版として復活し、社会現象を巻き起こし、15年にわたり世界200カ国以上で放送された、英国ドラマの金字塔ともいえるシリーズとなった。そのテレビドラマシリーズで、企画、脚本、製作総指揮を担当し、今作『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』の脚本も手掛けたのが、シリーズの生みの親、ジュリアン・フェローズだ。
ジュリアン・フェローズの作品が世界中で愛される最大の理由は、イギリスの階級社会と、そこに生きる人々の人間模様に対する並外れた洞察力と愛情にあるといえる。映画『ゴスフォード・パーク』で、1930年代の田舎の豪邸を舞台に、使用人と貴族の複雑な関係をサスペンスフルに描き出し、第74回アカデミー賞脚本賞の栄冠を手中におさめた。『ダウントン・アビー』では「階段の上」の貴族と「階段の下」の使用人、両方の視点を温かく、かつ細やかに描いた群像劇が世界的な大ヒットとなり、テレビ界最高峰のエミー賞を獲得。
彼は自身も一代貴族の称号を持つ(世襲貴族ではない)ため、上流階級の生活を内側から知る一方で、庶民的な共感力も持ち合わせていることが、彼の物語に深いリアリティと普遍的な魅力を与えているといえる。
シリーズ開始当初を振り返り、フェローズはこう語る。「時代劇はもう終わったと思われていたので、ここまで続くとは予想していませんでした。マギー・スミスをはじめ、希望した俳優が全員参加してくれたことが成功の兆しだったのかもしれません。通常落ちるといわれる視聴率が第2話で逆に100万人増えた時、これは良い作品だと感じました。そしてアメリカでの放送が世界的ヒットにつながったのです」
長年にわたり描かれてきたクローリー家と使用人たちの絆、愛、困難の物語は、今作で一つの旅路を終える。フェローズは締めくくりとして「オリジナルの構想とキャストでここまで来られたことを誇りに思う」と語った。
劇場公開まで残り1か月半! テレビシリーズ全作踏破を目指す猛者も劇場版からスタートする方々も。心揺さぶる感動のフィナーレを映画館で! 現在U-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、Hulu、TELASA、YouTube、全5サービス(要課金含む)にて配信中。※詳細は各サイトをご確認ください※
(海外ドラマNAVI)



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