大ヒットドラマ『ER 緊急救命室』のジョン・カーター役で知られるノア・ワイリーが主演・製作総指揮を務める米HBO Maxの医療ドラマ『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』。本作は今年のエミー賞で作品賞に輝き、ノアにも主演男優賞をもたらした。医療ドラマは数多くあるが、本作は現実社会にポジティブな影響をもたらしているという。米Deadlineが報じた。
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視聴者の医療に対する意識・理解を大幅に高める
名門の南カリフォルニア大学を拠点とし、エンターテインメントと商業、そして社会の融合がもたらす影響を探求する学際的な研究センター、ノーマン・リア・センターが、HBO Maxの視聴者を対象に行った調査結果を発表。それによると、全15話の『ザ・ピット』を3話以上視聴した人の90%近くが、本作は人員不足などの組織的な問題が患者の治療にどのような影響を与えるかをうまく描き、医療従事者の抱えるストレスを共感できるものにしつつも、エンターテインメント性を保っていると評価している。
今回の調査から、『ザ・ピット』が臓器提供と終末期の計画について及ぼした影響も明らかに。同作の臓器提供に関するストーリーを見た視聴者は、臓器提供に対してより前向きな姿勢を示し、臓器提供の登録や話し合いを行う意向が強かったという。また、病床にある父親の終末期における医療の意思決定に家族が直面するストーリーを目にした視聴者は、非視聴者と比べてリビングウィル(終末期の医療やケアについての意思表明書)作成や代理人指定といった具体的な計画を立てる意向を示す割合が高かった。視聴者のおよそ3人に一人(38.8%)が終末期計画に関するさらなる情報を求め、15.3%が関連リソースをシェアしている。
視聴者の意識が高まるのも無理はない。医師、看護師、研修医といった医療従事者は、『ザ・ピット』が病院の過密状態から資金不足、燃え尽き症候群に至るまで、自分たちの仕事の現実を反映していると証言する。彼らの多くが、本作はテレビドラマとしては稀なことに、彼らが実際に医療現場で目にしたことが描かれていると感じるのだとか。
『ザ・ピット』はピッツバーグ外傷医療センター救急科の主任医師マイケル・“ロビー”・ロビナヴィッチ(ノア)が15時間にわたるシフトに臨む姿を通して、今日のアメリカで医療従事者が直面する課題をリアルに追う。各エピソードは人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のようにリアルタイムで進行。『ER』を手掛けたR・スコット・ゲミル、ジョン・ウェルズが製作総指揮を務めている。
『ザ・ピット』シーズン1はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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参考元:米Deadline



