『ウォーキング・デッド：ダリル・ディクソン』シーズン4はダリルの過去に迫る！？

大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』の人気キャラクター、ダリル・ディクソンが主役のスピンオフ『ウォーキング・デッド：ダリル・ディクソン』。同作がシーズン4をもって終了することはお伝えした通りだが、そのファイナルシーズンでダリルの過去が描かれることが分かった。米Entertainment Weeklyが報じている。

「ダリルがどのように作り上げられたのかを掘り下げる」

本家に続いてダリルを演じるノーマン・リーダスは、「シーズン4では、ダリルの内面を中心に描く」としつつ、シーズン3の展開を踏まえて以下のように語った。「（シーズン3で幼少期の兄メルルの声を聞くダリルの断片的な回想シーンがフラッシュバックとしてあったが）それはシーズン4の一部でもあります。本家で初めて描かれましたが、ダリルには母親を失ったというトラウマがあります。家が火事になったことで母は焼死しました。この話を掘り下げていなかったので、これは語られていなかったストーリーに対する答えなのです。そして今、様々な経験をして、孤独な時間を過ごしてきたダリルは、酷い形で記憶を取り戻し始めているんです。人は子どもの頃の話を語ることで、それが事実として定着していきます。でも単に時間がなかったり、本当の自分を誰にも知られたくなかったりすることから、物語の細部まで掘り下げることはないのです。しかし今回のダリルにはそうした理由がなくなり、彼は成長し、様々な経験を重ねる中で、物事が次第に鮮明になっていくのです。それがシーズン4の重要なテーマの一つです」

また、ダリルという人間がどのように作り上げられたのかを最終章では掘り下げていくと述べた。「なぜ彼は動き続けるのか？　なぜ人と関係を築けないのか？　なぜ感情を語らないのか？　なぜ誰にも心を開かないのか？　彼の最大の表現手段はいつだって戦いと口喧嘩です。まるで…悪ガキみたいなところがあるんですよ（笑） そんな悪ガキを演じるのは最高ですね。自分も悪ガキみたいなところがありますから。でも、彼が何を隠しているのか、何を話すのが怖いのかを知りたいとも思います。ダリルが思い切って“プール”に飛び込み、ちゃんと向こう岸に辿り着けることを願っているんです」

さらに、シリーズの撮影も終盤に差し掛かっている状況での心情を聞かれ、以下のように述べた。「不思議な感覚です。語れる物語はまだまだあるのに、今私たちが作り上げているこの物語は完璧な形で完結しようとしているのです。なぜこうなったのか、すべては何を意味していたのか、そしてここに至るまでに何をしてきたのか？　ここに至るまでに犯した過ちは何か？　そしてより良い人生を送るためにはどうすればいいのか？　そういったことすべてに対しての答えが出てくるのです。今やっていることすべてがとても不思議な感じです。自分でもキャラクター自身も、内面に向き合う時間をたくさん費やしてきました。そして、予想もしなかった出来事が周囲で次々と起こっているのを目の当たりにしています。でもそれがスピンオフの素晴らしいところなのです。シーズン1を作っていた頃の自分は、シーズン4の展開なんて考えていませんでした。最初のシーズンを作っている時点で、未来のシーズンがすでに書き上げられているなんてことはないのです。物語は進行するにつれて有機的に生まれるものですから」

『ウォーキング・デッド：ダリル・ディクソン』シーズン1～3はU-NEXTにて配信中。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Entertainment Weekly、米Hollywood Reporter