『ウォーキング・デッド』には、ウォーカーたち、そしてほかのすべての登場人物たちが夜を終えるまで、まだ長い道のりが残されている――。シリーズ放送開始15周年を記念して開催されたMIPCOMでの回顧パネルでは、人気ドラマ『ウォーキング・デッド』ユニバースの果てなき可能性が伝えられた。シリーズの脚本家であり製作総指揮を務めるスコット・M・ギンプルは、最新のスピンオフシリーズ『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』が、ロバート・カークマンによるグラフィックノベルを原作とするこの世界から今後さらに増えていく追加コンテンツの一例にすぎないとコメントしている。
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『ウォーキング・デッド』 豪華キャストがMIPCOMに集結
今回のMIPCOMパネルには、『ダリル・ディクソン』の主演を務めるノーマン・リーダスと、本家シリーズからキャロル役のメリッサ・マクブライド、そして米AMCネットワークス社長のダン・マクダーモット氏が登壇。司会は、『ウォーキング・デッド』の4エピソードを監督し、スピンオフ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』にも出演した、自称スーパーファンのアイシャ・タイラー(『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション』)が務めた。
ギンプルは、この物語の可能性をDCやマーベルが築き上げた複雑な物語とキャラクターの体系に例える。
「すべては一つの物語です。そこから様々な方向へと展開していきました。多くのことを経験してきたキャラクターたちであっても、異なる世界に置くことで新たな試練を与え、その中で成長させることができます」
マクダーモットも、ユニバースの持久力に対するギンプルの信念に同調。「15年後もこのメンバーが同じ場所に立っているかもしれません。まだ訪れていない大陸がたくさんある。重要なのはキャラクターたちが時間とともにどう成長していくかです。どこまで物語を広げられるのか、本当にワクワクします」と、今後の展開への期待を表明した。
ギンプルもまた、主要キャラクターをフランスやスペインといった新たな地へと送り出すことで、物語の可能性という宝箱が開かれると述べる。「多くの点で、舞台となる土地そのものが物語を与えてくれますから」
キャロル役メリッサが語る「軽やかさ」とノーマンの満身創痍な撮影
本家『ウォーキング・デッド』の11シーズンで数々の悲劇を経験してきたメリッサ演じるキャロルは、『ダリル・ディクソン』においては、アメリカに残ってダリルを捜し続けているという設定だ。メリッサはその感情的トーンがこれまでとは大きく異なるように感じているという。
「彼女は少し軽やかになっています。その面を探るのがとても楽しいんです。笑うことができる状態で撮影に向かうのは、まったく違う。キャロルが笑っていると、仕事に行くのも違った気分になる」
一方、アイシャが撮影における身体的負担について問いかけると、ノーマンは「本物の黒あざを作ったことが何度もあって、時には脚本に書き加えなければならないほどです」と満身創痍で臨んでいることを明かした。
「ジョージアでの撮影は大好きでした。全身が汗でびしょぬれになるほど蒸し暑くて。あれも作品の一部……とても体力を使います。でも僕たちはみんなこの作品を心から大事にしています。それが仕事の一部なので」
『ウォーキング・デッド』シーズン1~11はHulu、U-NEXTなどで配信中。『ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン』はU-NEXTで独占配信中。(海外ドラマNAVI)