『グレイズ・アナトミー』シーズン21の最終話で発生した爆発事故は、グレイ・スローン記念病院の医師たちに大きな衝撃を与え、なかでもアメリア・シェパード(カテリーナ・スコーソン)は最も影響を受けた。そんな彼女はしばらく「休暇を取る」ことになったが、その背景には予算削減という制作側の意図があるようだ。
(以下、一部ネタバレがあります)
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今後8話に渡ってシリーズを離れることに
長年レギュラーを務めてきたカテリーナは今後8話に渡ってシリーズを離れることになり、彼女の復帰は2026年になる予定だという。
『グレイズ・アナトミー』は2024〜25年シーズンからベテランキャストの最低出演保証回数を18話中14話に減らしており、これは『LAW & ORDER』シリーズなど、長寿ドラマで一般的なコスト削減策である。そのため、ベテラン勢はシーズン中4話ほど登場しない回が設定されている。
2025〜26年シーズンも同様の体制となるが、カテリーナのみ10話出演となる見込みだ。彼女の“休暇”は自身の患者であるディランの母親が爆発事故の原因となったことで休憩が必要になる、という形で物語の中でも反映されている。出演しない回は連続して放送されるとのこと。今回の措置は今シーズン限定のもので、カテリーナは引き続きシリーズレギュラーとして契約している。
アメリアはスピンオフ『プライベート・プラクティス』で初登場し、『グレイズ・アナトミー』ではシーズン7から参加。デレク・シェパード(パトリック・デンプシー)の妹であり、メレディス(エレン・ポンピオ)の義妹という設定からも、シリーズに深く根ざした人気キャラクターである。
シーズン21フィナーレ後のインタビューで、ショーランナーのメグ・マリニスは、アメリアが今後どのような展開を迎えるかについてこう語っている。
「今シーズンのアメリアはとても“医療的”な役割に徹していました。彼女が今後も医療ケースに強い情熱を持ち続けるのか、それは彼女の患者ディランに起きた出来事の後でどう変化するのかを見ていきたいです」
この出来事とは、今シーズンのアメリアが抱える感情的葛藤の中心にもなる「判断ミス」である。ディランの手術を引き受けたことが、友人であるモニカ・ベルトラン医師の死という悲劇につながったと彼女は自責している。さらに最新のエピソードでは、2度の手術の末もディランは意識があるまま体が動かせず、まばたきもできず、長期療養施設での生活を余儀なくされる状態であることが明らかになった。
ディランの容体は、アメリアの復帰前後のいずれかで回復に向かうことが期待されている。
『グレイズ・アナトミー』シーズン22は、10月9日(木)より米ABCで放送中。シーズン1~20はDisney+(ディズニープラス)で見放題配信中。(海外ドラマNAVI)