『タルサ・キング』シーズン3に新たに登場するロバート・パトリック。『ターミネーター2』のT-1000役や『X-ファイル』、『SCORPION/スコーピオン』、『ザ・ユニット 米軍極秘部隊』など数々の作品で活躍してきた彼がシルヴェスター・スタローン演じる“ジェネラル”ことドワイトが本当に恐れる冷酷無比な男ジェレマイア・ダンマイヤーを演じる。
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本作への思いとは? ファイナルシーズンがスタートの『SCORPION』ゲイブ役、ロバート・パトリック インタビュー
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伝説的悪役ロバートが語る“悪”のインスピレーション
シーズン最初の3話では、ドワイトがジェレマイアを恐れる理由が鮮明に描かれる。ジェレマイアは、自分に害を与えたと信じる者には一切の妥協を許さず、容赦なく復讐を誓う冷酷な性格の持ち主だ。現在、彼の標的リストの筆頭は、ドワイト。事の発端は、ドワイトがジェレマイアの経営するバーボン蒸留所を買収し、新事業を始めようとしたこと。当然ながら、ダンマイヤー家がドワイトの事業に介入し、その軋轢が大きな衝突へと発展していくのだ。
ロバートは、これまでも伝説的な悪役を数多く演じてきたハリウッドきってのベテラン俳優であり、今回のジェレマイアも、その堂々たる履歴に加わる強烈なキャラクターとなっている。
自身の冷酷なキャラクター作りについて、ロバートは「正直に言えば、現場に行って役を生きるだけでした」と語っている。
「脚本が本当によくできていて、スタッフも撮影やキャラクターの魅せ方、登場の仕方、さらにはテーマ音楽まで手厚くサポートしてくれました。キャスト、スタッフ、脚本家、監督など、みんなのおかげで役作りに集中できました。自分は過去の仕事や実際に知っている、または見てきた“特定の雰囲気を持つ人々”からインスピレーションを受けてキャラクターを作り、あとは楽しんで演じるだけです」と、チーム全体での制作環境が、強烈な悪役を生み出したことを説明した。
敵の家を焼き払う!ジェレマイアの極限の冷酷さ
ジェレマイアの恐ろしさは、その非情な行動力に現れている。彼は、長年虐げてきた息子コール(ボー・ナップ)に命じ、ドワイトに会社を売却したかつての競争相手を家ごと焼き殺させるという残虐な行為を実行する。
さらに第2話では、ドワイトと対面しながら一歩も引かない強靭さを見せる。ドワイトは相手を動揺させようと「タルサ出身者は元ニューヨークマフィアを恐れている」と牽制するものの、ロバート自身は「本当はドワイトこそが恐怖を感じている」とコメントしている。
ロバートはそのシーンの心情を以下のように説明した。
「私は過去にも、お前とお前の家を焼き払ってやるということを言ったことがありますが、もちろん実行したわけではありません。しかし、この男(ジェレマイア)は全く別のレベルです。聞け、お前は私の人生に、私の仕事にこのように侵入している。私は今、何をすべきかという義務を負っている。これが次の手段だ、そして私はお前を破滅させると。そして、ドワイトは、お前は恐れているとジェレマイアに言うことで、彼への恐れから逃れようとしているのだと思います。私がこのシーンを読んだ時にそう見えました。ドワイトはジェレマイアを恐れさせようとしているが、実際には本当に手ごわい敵に出会ったのです」
ロバートが警告!ジェレマイアは「新しいターミネーターではない」
ジェレマイアが冷酷で一切の容赦のない敵であることは明らかだが、ロバートは、自身が演じるキャラクターが新しいターミネーターではないと警告している。
「皆は、ジェレマイアが綻びを見せ始めるのを目にするでしょう。そして、彼の鎧にはいくつかの傷があり、それが露わになる。その結果、もう少し弱さを見せるようになるのです」と、匂わせた。
「しかし、おそらく最初の1話から6話ぐらいまでは、私はまだかなり強情で、これは自分が何とかできると思っている」と述べており、ジェレマイアの冷酷な強さはシーズン前半で特に際立ち、物語の終盤にかけて人間的な弱さが露呈していく可能性を示唆している。
『タルサ・キング』シーズン1~3はParamount+で独占配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:TV Insider