米WB(後に米CWで放送)にて8シーズン続いた人気シリーズ『チャームド~魔女3姉妹』でパイパー役を演じたホリー・マリー・コムズと、レオ・ワイアット役のブライアン・クラウズが、昨年7月にこの世を去ったプルー役のシャナン・ドハティの同作降板について振り返った。
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シャナン降板回は「史上最悪のエピソード」
ホリーとブライアンは、シーズン5からクリス・ペリー役でゲスト出演していたドリュー・ファラーとともにホストを務めるポッドキャスト『The House of Halliwell(原題)』で、シャナンが最後に出演したシーズン3第22話「最強の対決」について言及した。
「最強の対決」はシーズン3の最終話であり、シャナンは監督も務めたエピソード。物語はプルーとパイパーが死んだかのように倒れ、妹のフィービー(アリッサ・ミラノ)が冥界に閉じ込められるというクリフハンガーで幕を閉じた。最終的にパイパーは命を落とさず、シーズン4からはプルーの代わりに異父妹のペイジ(ローズ・マッゴーワン)が登場し、魔女3姉妹の新たな形がスタートする。
制作側の対応に共演者が憤慨
この降板劇について、ホリーは声を詰まらせながら「方法はいくらでもあった」と語り始め、「けれど、実際にはとてもひどいやり方だった。彼女に監督をさせて、すばらしい形を用意したように見せかけたのは、傷口に塩を塗るようなもの。本当に病的で歪んでいると思った」と、制作側のやり方を痛烈に批判した。
さらにホリーは、この降板に関わった人物について「名前は明かされない」としながらも、それは多くの人が話すことを恐れているためだという。彼女によれば、撮影時には誰にも知らされておらず、シャナンはシリーズの休止期間中に1本の電話を受け取り、降板を伝えられたのであり、あまりにも突然の出来事であったようだ。
ブライアンもまた「誰も真実を語ろうとしない。ファンや番組、元同僚たちに嫌われると感じていたから」と制作陣の様子を説明し、シャナンがいた前と後では『チャームド』はまるで別の作品のように感じられたとコメントしている。ホリーは、このような背景があった「All Hell Breaks Loose」を「史上最悪のエピソード」だと辛辣に続けた。
アリッサ・ミラノとの対立が原因か
シャナンの降板をめぐっては、シャナンとホリーがフィービー役のアリッサと対立していた事実が過去に報じられている。ホリーは、アリッサが制作側に訴えたためにシャナンが解雇されたと主張。一方でアリッサはその訴えに反論していた。
アリッサは2024年2月に「私はこれまでずっと率直に、その状況で自分が関わった部分について認め、責任をとってきました。正直に話してきたので、これ以上修正するものはないのです」と語っている。しかしホリーはこれを受け、アリッサが私的な場で語った内容が自己矛盾していると非難しており、降板の真相をめぐる議論は現在も続いている状況である。
シャナン・ドハティという、シリーズの根幹を成す存在の突然の離脱は、作品だけでなく共演者の心にも大きな影を落とした出来事であったことは間違いない。(海外ドラマNAVI)