シルヴェスター・スタローンがベトナム戦争帰りの元グリーンベレー隊員に扮したアクション映画『ランボー』の原作者によるミステリー小説がドラマ化されることになった。米Varietyが伝えている。
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『ランボー』シリーズついに完結…初心者でもこれで間に合う!過去作ふり返り『ランボー ラスト・ブラッド』
俳優だけでなく脚本家・監督・プロデューサーとしての顔を持ち、70代になった今もスターとして活躍するシルベスター・スタローン。本人役を演じた人気ドラマ『THIS IS US』のようにアクション俳優として知られる彼の代表作『ランボー』シリーズがついに完結を迎える。その最終章『ランボー ラスト・ブラッド』の公開を前に、過去作…
シャーロック・ホームズよりも先!近代犯罪学の誕生を描く
『ランボー』シリーズ1作目のもととなった1972年の小説「一人だけの軍隊(原題:First Blood)」の著者であるデヴィッド・マレル。彼のミステリースリラー小説「Murder as a Fine Art(原題)」がドラマシリーズとなることが決まった。
原作小説は1850年代のロンドンという、シャーロック・ホームズ作品でもおなじみのヴィクトリア時代を舞台に、実在したアヘン常習者で批評家のトマス・ド・クインシーが主人公。ド・クインシーといえば、谷崎潤一郎や江戸川乱歩も称賛した評論「芸術の一種として見たる殺人に就いて(原題:On Murder Considered as One of the Fine Arts)」で知られるが、「Murder as a Fine Art」では、その評論に触発されたかのような猟奇的な殺人事件が発生し、著者のド・クインシーが容疑者として疑われてしまう。身の潔白を証明するため、そして新たな殺人を阻止するため、彼は聡明な娘エミリーやスコットランドヤードの刑事と協力することになる…というストーリーだ。
『ランボー』シリーズ5作目にして完結編『ランボー ラスト・ブラッド』のプロデューサーであるジェフリー・グリーンスタインが、製作総指揮に名を連ねる。グリーンスタインは、「デヴィッド・マレルが新たに届けてくれたのは、舞台と語り口のユニークさが際立ち、殺人が美術になるというミステリーです。原作小説は、イギリス史上初めて公に報道された大量殺人事件を描いており、それは切り裂きジャックよりもはるか前の話です。この事件は、ロンドンだけでなくイングランド全土を恐怖に陥れました」とコメント。
同じく製作総指揮を務めるデヴィッド・ハリスは、「実録犯罪への関心が高まっている今、大量殺人について熟知するヴィクトリア朝の人物、トマス・ド・クインシーという魅力的で複雑なキャラクターを視聴者に紹介できるのは、非常に刺激的です。ゴシック調のロンドンを、リアルかつ恐ろしいほど詳細に描き、近代犯罪学の誕生する様を映像化します」
トマス・ド・クインシーを主人公にしたマレルの小説は、2013年に出版された今回の「Murder as a Fine Art」をはじめ、計3作の長編小説が発表されている。この1作目のドラマ化が成功すれば、さらに続く可能性もありそうだ。(海外ドラマNAVI)
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参考元:米Variety