Maxオリジナルドラマ『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3が、5月30日(金)より本国アメリカと同時でU-NEXTにて独占配信中。それに合わせてキャスト、スタッフの直撃インタビューを6回に分けてお届け! 4回目の今回は、シーマ・パテル役のサリタ・チョウドリー。『SEX AND THE CITY』ユニバースの中で付き合いたい相手や、人生を変えた作品などについて語ってくれた。
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『SATC』時代を思い出したシーンとは?『AND JUST LIKE THAT…』シーズン3 クリスティン・デイヴィス(シャーロット・ヨーク役)直撃インタビュー
Maxオリジナルドラマ『AND JUST LIKE THAT …
ベッドの中での失敗に共感!
――シーマはかつてのキャリーたちのように愛を探すキャラクターですが、もしもシーマが『SATC』ユニバースにこれまで出てきたどのキャラクターとでも付き合えるとしたら、どの人がいいとあなたは思いますか?
「どのキャラクターでもってことは、キャリーの元カレでもいいのよね? どうしよう、そんなの聞かれたの初めてだわ。エイダンを実際に見た時にちょっといいなと思ったけど、アレクサンドル役の(ミハイル・)バリシニコフかしら。私は大のバレエファンだから、多分彼にするわね」
――シーズン3で、キャリーがシーマに「自分の価値を忘れないで」と言う場面があります。このシーズンのシーマの軌跡は、女性たちがキャリアや自分を信じることの重要性についてどんなことを伝えていると思いますか?
「面白いわね。今シーズンのシーマは不安定な状況が二つ同時に起こり始めて、自らに問かけなければならない場面が多かったの。今聞かれて初めて気づいたけど、これはシーマにとって自分にアドバイスをしなきゃならない初めての瞬間だったと思う。彼女には助言してくれる人がいなかった。でも、自分の世界が崩れ始めた時、アドバイスは人生がうまくいって初めて効果があることが分かったの。仕事だけうまくいっていても、恋愛や友情が崩れていたら意味がない。だから、どうやってバランスを取るかが重要なのよね」
――シーマはデート相手を探す中で「自分らしくいられないくらいなら、独りでいたい」と言いますが、そんな自信をどこから得たのでしょう?
「いい質問ね。型にはまらない性格に見える人でも、実は幼少期に周囲と馴染めず、疎外された経験があったからこそ強さを身につけたことが多いの。シーマにもそういうきっかけがあったんだと思う。私自身、インド系なのでどんな学校に行っても人とは違った。そういう経験があったから、家に帰って泣いたり嫌な思いを糧にして強くなれたの。だからこそシーマは家に帰って泣くことはもうないのよ」
――30年以上前から様々な作品に出演してきたあなたは、どういう基準で作品を選びますか? シーマのようなステレオタイプではないキャラクターに惹かれますか?
「私は俳優としてまずキャラクターを見るけど、自分がインド系でブラウンスキンだということが単に脚本として書いてあるわけじゃなくて自然に作品に入ってくる方がいいの。『AND JUST LIKE THAT…』に関しては、最初に脚本を読んだ時からシーマはステレオタイプじゃないことが感じられてワクワクした。そこに自分なりの解釈を加えていくのが楽しいから」
――すでに人気が確立された『SATC』ユニバースに途中から加わったわけですが、続編ドラマの新しいキャラクターとして登場するにあたって、どんな心構えで臨みましたか? シーズン3を迎えた今はいかがでしょう?
「シーズン1の時は正直ちょっと怖かった。出演が決まったのは嬉しかったけど、それと同時に不安もあったの。長年愛されてきた作品だし注目度が高かったから、恐怖を感じたわ。でもシーズン1が終わる頃に楽しめるようになってきた。徐々にその感覚が強まって、シーズン3は最高に楽しかった。というのも、時が経つにつれて、キャラクターを演じているというよりも友達たちと過ごしている感じになってきたから。今、一番幸せよ」
「シーズン3ではすごく馴染んできたし、もっと生き生きとしてるの。ハイヒールの履き方も分かってきたし(笑)、バッグを素早く開けられるようになった。歩き方やテンポにも馴染んできて、役作りの仕方も身についてきた。だから不安や恐れが薄れてきて、その分、周囲に目を向けられるようになった。今は毎日撮影現場に行くのが、とにかく楽しいの」
――シーズン3では、過去シーズンに比べて共演者たちとの関係性はどう変わりましたか?
「シーズン3にもなると、完全にリラックスして付き合えるようになった。誰かの控え室に気軽に入ってアドバイスを求めたり質問したりもできるの。ロケ地は人が多くて混雑しているから、近くのレストランで一緒に外の席に座るみたいなことは難しいけど、ときどきお互いの家に遊びに行ったりもするのよ」
「私にとって今一番楽しいのは、メイクルームでおしゃべりすること。メイクルームってゴシップ話をするのに最高なの。お互いのこともよく知っているから、話も早くてすごく楽しい。シーズン1の時はそんな風には過ごしてなくて(口にチャックをする仕草をしながら)礼儀正しくしてたものだけど、今はもう遠慮しないわ(笑)」
――シーズン3の新たなキャストの中で、特に印象に残っている人は?
「この作品で面白いのは、各エピソードのリードスルー(読み合わせ)の時に、ゲストを含めた全キャストが一同に会することなんだけど、その時に“えっ、この人も出るの?”って驚くことが多いの。事前に脚本を読んでいても、(読み合わせで)実際にその俳優が座っているところを目にすると“わあ!”って気分になるわ。例えば、ロージー・オドネルが来ていたり、ローガン・マーシャル=グリーンがいたり。パティ・ルポーンがいた時は、本当に驚いた。ただ、シーマは基本的にキャリーもしくは男性とのシーンが多いから、それ以外のキャストと実際に共演する機会は少ないの。でも、ローガンやロージーがテーブルに座っていたのにはすごくワクワクした! クールだったわ」
――今、エンタメ業界では女性がどんどん力をつけてきています。多くの魅力的な役をこなしてきたあなたにとって、キャリアで最も力を得た瞬間はいつですか?
「最初の映画ね。1991年の『ミシシッピー・マサラ』でミーラー・ナーイル監督と一緒に仕事をしたのは、思いがけず参加できたこともあって、とにかく光栄だった。あれで映画界に足を踏み入れて、多くを学んだし、心から大切な作品よ。次に大きかったのは舞台で、自信を与えてもらった。あとは、ドラマの『HOMELAND』に出たのも大きかった。おかげでノルウェーでもフィンランドでもドイツでも自分の作品を見てもらえるようになったという意味では、人生を変えた作品よ」
――長年この業界で過ごしてきた人として、これからこの世界に身を置く人に伝えたいアドバイスは?
「今は世界が広がっている分、選択肢も多い。ちょうど今日もそんな話をしてたの。ヘアスタイリストのモーに、髪の質感は残したままで形を作りたいと伝えたわ。そういう小さなことにも、自分らしさを取り入れられるの。グラマラスを求められがちだけど、それでも自分なりの“普通”を入れたい。華やかさの中に“自然体”を入れたい。宣伝中だって、なるべく普通に話したい。つまり私が言いたいのは…みんな、本当は“あなたらしさ”を求めてるということ。こうしなきゃいけないと言われたとしても、実際のところ、みんなは“本当のあなた”が見たいの。もちろん最初は、多少取り繕わないといけないものの、ある瞬間には自分の真実をしのばせることができるし、あるシーンで誰かを見つめる“その目”にだって本当のあなたが出る。誰もそれをコントロールすることはできないの」
「自分らしくいることは、今でも難しい。また妥協しちゃったって何度も思うし、あれは私じゃないと感じることもある。でも、私は落ち込むよりも、明日は変えようって考えるようにしてる。正直に言うと、自分でいるって一番大変。でも、それがうまくいった時の喜びは本当に大きいから」
――本作には女性の共感を呼ぶエピソードが満載ですが、あなた自身が脚本を読んで“これはまさに自分のことだ”と強く共感したシーンやエピソードはありますか?
「私がこの作品を見始めたのは遅かったんだけど、“あるある”なことがすごく多いの。“えっ、そんなこと考えるの私だけじゃないの?”とか、“うわ、同じ失敗したことある!”“こういう見方もあるのね”って思えることがいっぱいあったわ。特に共感するのは、やっぱりベッドの中での失敗かしら(笑) 思わず笑っちゃうし恥ずかしくなるの。“なんで知ってるの!?”って。自分だけの問題かと思ってたら、ほかの女性も同じなのだと気づかされる瞬間がある。だからこの作品は多くの人に響くんだと思うわ。私たちは大人になると、何かが起きても親しい友達一人にだけ話すくらいだから、誰もが自分と同じようなことを経験してるって知らないのよね。だからこそ、そういう“あるある”が出てくると面白く感じるの」
『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』シーズン3はU-NEXTにて新たなエピソードが毎週金曜日10:00に到着する。シーズン1~2は独占配信中。
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(海外ドラマNAVI)