
イギリスで今年9月12日に公開される映画『ダウントン・アビー』シリーズ第3作目(最終作)に、メアリーの夫ヘンリー・タルボット役のマシュー・グードが出演しないことを認めた。マシューは第2作目も出演を見送っていたため、ヘンリーが2作連続で不在となることに、タルボット夫妻のファンからは心配の声が上がっている。米TV Lineが報じた。
タルボット夫妻に波乱の予感?
マシューは英Radio Times誌のインタビューに応じ、今回の映画出演見送りについて語った。
「第2作目に出られなかったのは、ちょうど『ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男』の撮影があったからだ」と説明。そして、第3作目については「ちょうどNetflixの『特別捜査部Q』を撮影していたんだ。それに加えて膝も痛めてしまい、手術を受けなければならなかった。回復には数週間かかるから、どう考えても出演は無理だった」と、多忙なスケジュールと怪我によるやむを得ない事情を明かした。
さらにマシューは、「正直なところ、彼(ヘンリー)は少し頼りないキャラクターになりかけていたから、出演しなくてよかったのかもしれないね」と冗談めかして付け加えた。この発言からも、グードがヘンリー役を再び演じる機会を逃したことについて、さほど気にしていない様子がうかがえる。
故マギー・スミスの存在
映画のタイトルは『Downton Abbey: The Grand Finale(原題)』(ダウントン・アビー/ザ・グランド・フィナーレ)と発表されているが、ストーリーの詳細はまだ公開されていない。
そして、最終作に登場しないのはヘンリーだけではない。もう一人、シリーズを通して愛されてきたキャラクター、故マギー・スミスが演じた先代グランサム伯爵未亡人も登場しない。
『ダウントン・アビー』の製作総指揮であるギャレス・ニームは、ドラマ『ジャッカルの日』のプロモーション中に米TV Lineに対し、バイオレットの不在が作品に与える影響について語った。
「デイム・マギーご本人がその後亡くなられたことで、私たちがもともと計画していた物語に、より深い哀愁が加わったと思う」とニームは言う。「バイオレットの喪失は、いまや家族の女家長を悼むキャラクターたちの姿が、より重みを持って感じられる。しかし同時に、俳優たちが番組の“女家長”を悼んでいるようにも見えて、それがより本物らしく、より意味深いものになっているんだ」
バイオレットの死は、物語に大きな影響を与えるだけでなく、演者たちの感情にも深く作用し、作品にさらなる深みを与えているようだ。最終作でタルボット夫妻、そしてグランサム家がどのような結末を迎えるのか、公開が待ち遠しい。
『ダウントン・アビー』全6シーズンはU-NEXT、Prime Videoなどで配信中。映画第一弾『ダウントン・アビー』、第二弾『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』はAmazon Prime Videoでレンタル配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:TV Line
Photo:Instagramアカウント@ardentaustenfanより